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FXで借金をしてしまうのはなぜ

FXで借金をしてしまうのはなぜ
自己破産をすると信用情報(※)に傷がつきブラックリストに載ります。ブラックリストに載ると解除されるまでクレジットカード・ローンを利用できません。ちなみに、自己破産をした時のブラックリストが解除される期間は5~10年間です。

FXや株式取引(信用取引)で多額の借金を負ってしまったが,自己破産ができた事例

ご依頼者は給与収入だけでは今後が心配ということで投資を行うことにしました。ご依頼者は100万円ほどの預貯金を使用し,まずは現物株の株式取引を行いました。ちょうど株式相場の環境がよく,ご依頼者は連続して利益を受けることができました。
そこで,ご依頼者はさらなる利益を目指し,借金をして投資資金を用意し,大きなレバレッジをきかせてFX取引(外国為替証拠金取引)を始めました。さらに現物株の株式取引ではなく信用取引での株式取引も始めました。
しかし,取引を始めて間もなく,相場は荒れ,ご依頼者が考えていた相場と逆方向に相場は進んでしまいました。
これにより,ご依頼者は大きなレバレッジをかけていたことから,より大きな損害を被り,証券会社からは追加の証拠金(追証)の入金を求められ,さらに借金をすることとなりました。
しかし,ご依頼者は最終的に必要な追証を用意できず,強制決済となり,多額の借金を負うことになってしまいました。
ご依頼者は給料から何とか少しずつ返済してきましたが,もはや返済の継続は困難となり,現在の借金をどうにかできないかと,当事務所に相談に来ることとなりました。

弁護士の見通し

ご依頼者の借金は1000万円以上であり,現在の金額の支払いを前提に分割払いをしていくことは極めて難しい状況でした。ただ,だからといって自己破産ではFXや株式取引での借金が「浪費」にあたるとして認められない可能性もありました。
しかし,ご依頼者には十分な支払い能力がなかったことから,自己破産により解決がどうしても必要な状況でした。
そこで,当職としてはFXや株式取引が浪費やギャンブルには当たらない,ないしは当たるとしても必要やむを得ない借金だった点を強調することで,自己破産による処理を目指すことにしました。

サポートの流れ

自己破産手続きでは,申立人の資産や収入,家族状況,生活状況などを詳細に記載した申立書を作成して,裁判所に申立てをしなければいけません。
その中で借金の理由も明らかにしていくことになりますが,この借金の経緯や事情をしっかり説明することが重要となります。さらにお金の流れや現在の支払能力もきちんと説明する必要があります。
当職としては,こうした事情をご依頼者から資料などをもとに詳細に聞き取り,それを裁判所にきちんと説明することを心掛け,サポートを行いました。

株やFXで作った借金も債務整理・自己破産できる?

これらの返済ができなくなった場合には、当然ながら債務整理を考えることになります。
債務整理には、裁判所の手続をとらず、直接債権者と交渉して借金を減額させる方法である「任意整理」、裁判所に申し立てをして借金を免責してもらう「自己破産」、裁判所に申し立てをして借金を減額してもらう「個人再生」というものがあります。
後述するように自己破産をする場合には若干の注意点がありますが、どの手続きも利用することが可能です。

自己破産の免責不許可事由にはなる

知っておきたい借金(債務)整理のポイント

  • 株やFXなどの投資による借金は免責不許可事由にはなる
  • 免責不許可事由がある場合でも、裁量免責によって免責される

自己破産は本来全額きちんと支払うべき債務・借金を裁判所に申し立てをして一方的に免責をしてもらうものです。
もしあなたがその人にお金を貸した立場になった場合、病気や怪我によって生活費の捻出ができなくなった場合と、ギャンブルやキャバクラ・風俗などで借金を作った場合で、同じように免責をされたらどのように感じるでしょうか。
前者はある意味仕方ないと思えるかもしれませんが、後者の場合には納得いくようなものではないですね。

債務整理後も銀行口座の開設は可能

知っておきたい借金(債務)整理のポイント

  • 株やFXで債務整理をした後でも銀行口座をつくることは可能
  • ただし、債務整理をした対象の会社には口座の開設はできない。

しかし、債務整理をしても新しい銀行口座を開設することを禁止する法律や慣行はありません。
ただ、A銀行に債務を負っていて自己破産をした際には、A銀行の口座が凍結されます。
その後同じA銀行に新しい口座開設をしようとしてもできませんので注意が必要です。この場合には他の債務整理の対象になっていない銀行に口座開設を申し込みます。

このページでは、株やFXなどの投資行為によって借金を負った場合でも債務整理できることをお伝えしてきました。
FXのレバレッジ規制によって巨額の借金をすることがなくなったとはいえ、株・FXともになお大きな債務負担のきっかけになり、スマートフォンの普及で投資に乗り出す人も増えている昨今、債務整理をする人も増加しています。
このような場合でも債務整理自体は可能ですが、自己破産については注意が必要です。

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