図1:強化学習のおまかなイメージ 「参考」
まず、学習して「行動」するものをAgentと呼びます。今回はAgentをねずみにします。そして、「状態」はねずみのいる位置、「報酬」はチーズに置き換えます。そのねずみが迷路という環境の中にいます。迷路で自分のいる位置(状態)から、左右どっちの方向に進むとたくさんチーズ(報酬)をもらえるのかを考えます。正しいルートを進めば、報酬がもらえます。間違ったルートにいったら、報酬がもらえません。迷路(環境)に関する情報が一通りわかれば、環境モデルを作って多くの報酬をもらえるように行動を最適化できます。
仮想通貨IOSTとは?今後の見通し/予想・将来性や上場予定を徹底解説!
引用:Tradingviewの提供チャート
2021年7月に約2円だったIOSTの価格は高騰し、2021年9月上旬には一時期約9円前後で取引されるまでになりました。
その後の価格は若干下降気味であったものの、2022年3月31日に高騰、その後は大きく下落して5月31日現在は¥2.3前後で取引されています。
国内の仮想通貨取引所では、コインチェックでIOSTを取引することができます。
まだ口座をお持ちでないという方は、ぜひこの機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてIOSTの保有を検討してみてください。
IOSTとは?仕組みや特徴を解説

通貨名 | IOST(アイオーエスティー) |
シンボル | IOST |
現在の価格(2022年5月) | ¥2.31 |
時価総額(2022年5月) | ¥43,016,647,046 |
時価総額ランキング(2022年5月) | 111位 |
取扱取引所 | コインチェック BitPoint フォビジャパン |
公式サイト | IOSTの公式サイト |
関連記 | IOSTとは |
IOSTとは、 次世代のコンセンサスアルゴリズムである”Proof of Believability”を基盤とする分散型ブロックチェーンネットワークです。
海外で取り扱われていた通貨ではありますが、国内ではコインチェックが取り扱いを始めることによって初上場を果たしています。
また、IOSTを取り扱っている国内取引所は2022年5月時点でコインチェックとBitPointです。
通貨として様々な特徴を持っているため、現在も注目を集めています。
非中央集権のコンセンサスアルゴリズム(PoB)を採用している
先ほども解説している通り、 IOSTでは非中央集権を実現することができる独自のコンセンサスアルゴリズムであるPoBを採用しています。
非中央集権は担保がなければ運営することはできませんが、IOST独自のアルゴリズムのおかげで可能にしており、ネットワーク自体の情報処理スピードが上がるため、1つのブロックの対応確率を上げているのです。
また、 PoBはDeFiにも大きな影響を与えているため、今後も注目されるアルゴリズ ムであると言えます。
JavaScriptでスマートコントラクトを開発することができる
IOSTの対応しているプログラム言語がJavaScriptということもあり、 他の通貨と比べて参入障壁は非常に低いです。
大半のエンジニアの方であれば、JavaScriptを使用することができますので、IOSTの最大の特徴と言えるでしょう。
IOSTは分散型経済のセキュリティとスケーラビリティの問題を解決
また、 抱えているスケーラビリティの問題に対しては、EDSと呼ばれる技術を採用していることで問題を解決しています。
少ないトランザクション手数料と低コストで開発ができる
IOSTは、 少ないトランザクション手数料と低コストで開発できる ことから、海外だけでなく日本での普及も始まっています。
2022年1月6日には、「RIZIN FIGHTING COLLECTION」が、東京・銀座で開催されているNFTイベント「NFT WEEKS TOKYO」への出展が話題となりました。
基盤として、 優れた処理能力を持つIOSTが採用されており、今後の普及にも期待 が持たれています。
コインチェックが大部分を保有している
2022年2月のCoincheckによる公開情報によると、IOSTはコインチェックによって約50%保有されているようです。
IOSTの今までの価格推移
引用元:Trading Viewの提供チャート
しかしその後は3月後半に価格を取り戻し始めて、5月25日現在は約¥2.21で取引されています。
しかし、 2020年9月からコインチェックでの取り扱いを始め上場することで、価格が上昇しているのです。
コインチェックに上場後、価格を大きく伸ばしている
また、今話題のDeFiとの接点が豊富ということもあり、今後もlOSTの価格が上昇する要因になっていると言えます。
その後価格は若干の下落傾向にあったものの、3月後半から高騰し始めています。
IOSTの今後の価格上昇のポイント
DeFiに参加する市場プレイヤーの増加
そもそもDeFiとは分散型金融のことを指しており、現在全世界的に注目されています。
特にブロックチェーン技術に関しては、 金融事業・資産に対してセキュリティ対策面で大きな担保になるため、積極的にIOSTが導入されている理由と言えるでしょう。
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IOSTの認知度の向上
I OSTが全世界的に認知され始めたことにより、価格が上昇している と考えられます。
日本国内で認知度が向上した最大の理由は2020年にコインチェックがIOSTを取り扱い上場したからと言えるでしょう。
また、インドネシアの取引所でもIOSTの取り扱いを始めており、徐々にIOSTの重要度が高まっているのです。
国内取引所ではまだほとんど扱っているところがないですが、 今後上場する会社が増えれば価格上昇に期待 が持てるでしょう。
IOSTを活用したプロジェクトの進捗
IOSTは、 他の仮想通貨よりもセキュリティ面が高いブロックチェーン技術と、一般エンジニアでも取り扱いやすいJavaScriptを言語としていることで、様々なプロジェクトに活用されています。
IOSTで活用しているブロックチェーン技術の仕組みについての勉強会も開催しているため、IOSTの有用性がどんどん広まっています。
IOSTのエアドロップが行われる時に価格が大きく上昇
エアドロップ時に特定の通貨を保有していると、トークンを無料でもらうことができる
実際にはビットコインキャッシュもビットコインのハードフォーク時にエアドロップによって配布されました。
IOSTでも定期的にエアドロップが行われることがあり、 エアドロップ実施時には急激に価格が上昇しています。
IOSTを保有すれば、もらえるエアドロップによってトークンが受け取れます ので需要が大きく伸びるということですね。
そのため、短期的な価格上昇ではありますが、IOSTの認知が上がり結果的には長期的に価格が上昇する可能性が大いに考えられます。
IOSTはコインチェックで扱っていますので、まだ保有していないという方は是非保有を検討してみてください。
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【2022年最新版】IOSTの今後の見通しや予想
日本国内でIOSTを取り扱っている業者はコインチェックのみですが、世界的に見るとインドネシアを始めとして今後アジア圏内で取り扱いが増えてくる通貨と考えられます。
そのため、 2022年のIOST価格は2021年8月の価格よりも上昇する可能性は十分にあります。
コインチェック以外にも、10種類以上の通貨を取り扱う取引所が増えてくることもあり、マイナー通貨での取引はトレンドになりつつあるのです。
多くの取引所において主要通貨以外の取り扱いが増えていくる
また、上記でも解説している通り、IOSTは仮想通貨取引以外の様々な分野で取り入れられています。
また、 日本国内では再生可能エネルギーの自動取引システムの研究開発分野においてIOSTは取り入れられており、独自のブロックチェーン技術を採用した開発が今現在進められています。
また、IOSTのさらに詳しい今後の情報は公式LINEにて定期的に配信しております。
最新の情報を逃したくないという方は、 Invest Naviが提供する公式LINEに是非加入 してみてください。
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IOSTは100円や1000円まで価格上昇する見込みはあるのか
IOSTが100円まで上昇する見込みは、現時点の価格から判断すると直近でいく可能性は低いです。
それを踏まえると、 1,000円まで価格が上昇する見込み今後1年以内には低いと推測 されます。
しかし、DeFiにIOSTが進出したことにより、2021年はかつて無いほどの好調を見せており、各分野でIOSTが活用されることでより高い価格上昇を期待できます。
過去には10円前後まで上昇した実績がありますので、仮想通貨の値上がり相場が継続すれば50円〜100円前後まで上昇する可能性はあります。
ただし、非常に乱高下が激しい通貨なため、 価格が急激に上昇するということは急に下落するということも想定できます ので注意してください。
IOSTは現在コインチェックとBitPoint、フォビジャパンのみで国内は取り扱っていますが、もしビットフライヤーやDMM Bitcoinなどで取り扱いが決まると取引量が増えさらに価格が上昇する可能性があります。(現時点で他の国内取引所の上場は未定)
ポジティブなイベントが連続すると価格が10円を超えて上昇する見込み があります。
【IOSTの買い方】購入できるのはコインチェック

名称 | CoinCheck(コインチェック) |
ホームページ | CoinCheck(コインチェック)の公式サイト |
取り扱い仮想通貨 | 17銘柄 |
取引手数料 | 無料 |
最低取引量 | 500円 |
また、ビットコインやアルトコインを始めとした様々な通貨を取り扱っているため、自身の好きな通貨で取引を行うことができます 。
もちろん今回紹介しているIOSTに関しても取引が可能です。
Invest Naviが提供している仮想通貨取引所のおすすめ比較ランキングでも1位として紹介させて頂いており、非常に人気がある取引所です。
また、仮想通貨取引以外にも、「コインチェックつみたて」や「コインチェックガス・でんき」などのインフラサービスも展開しています。
しかも、取引時に発生する手数料は全て無料ですので、無駄なコストをかける心配もありません。
スマホ上から数分でアカウント作成ができるので、 気になる方はコインチェックの公式サイトから仮想通貨取引 を始めてみてください。
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IOSTに関してよくある質問
IOSTの発行枚数はどれくらいですか?
CoinMarketCapによると、IOSTの最大供給量は900億枚IOSTコインと発表されています。
国内仮想通貨取引所への上場予定はありますか?
現時点で、新しい国内仮想通貨取引所への直近の上場予定は特にありません。
上場ではありませんが、仮想通貨取引所である OKcoinjapanでは、2022年1月よりIOSTのステーキングサービスを予定 しています。
IOSTを保有してみたいという方は、ぜひこの機会にコインチェックの公式サイトをチェックして取引を始めてみてください。
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【2022年】IOSTの今後の見通し・予想まとめ
今回はIOSTの見通しや今後の予想 についてまとめていきました。
- IOSTは他には無いブロックチェーン技術やコンセンサスアルゴリズムを採用している
- DeFiへの参加・様々な分野でIOSTの技術が用いられることによる認知度の増加などの理由で価格上昇の可能性あり
- IOSTを扱っているのは 国内最大級の取引所コインチェック
IOSTは国内のコインチェックに上場されたことによって認知度が上昇し、価格上昇をしたアルトコインの1つです。
もちろん、仮想通貨投資は急激な価格上昇がある一方で、大幅な下落も起こりますので、投資をする時は十分注意しましょう。
「2021年の草コインおすすめランキング」でも詳しく解説をしているので合わせて確認をすると深く理解できます。
また、 Invest NaviではIOSTなど仮想通貨に関する最新情報を定期的に無料で配信する公式LINEを運 用しております。
相場展望5月30日 米株式の最近の上昇は「大幅下落の戻り」で一時的 依然として、インフレ率は高く、FRBの引締め強化へ
1)5/26、NYダウ+516ドル高、32,637ドル(日経新聞より抜粋)
・百貨店のメーシーズや1ドルショップのダラーツリーの小売企業が市場予想を上回る1~3月期決算発表し、米経済を支える消費は堅調との見方から消費関連が買われた。
・インフレや供給網の混乱が収益の重荷になるとみられていたが、懸念はやや後退した。ナイキ+4%高、ホームデポやアメックスの上昇も目立った。
・堅調な消費に伴い、米景気の底堅さが維持されるとの見方から景気敏感株も買われた。ボーイング+5%高、キャタピラーやハネウェルが高く、ベライゾンやメルクは下落。
・5月に入ってからの相場下落で、年金資金の買いが入るとの観測も後押しした。
2)5/27、NYダウ+575ドル高、33,212ドル(日経新聞より抜粋)
・米物価指標の伸び率が縮小し、インフレ加速への過度な警戒感が和らいだ。消費関連やハイテクを中心に買いが入り、取引終了にかけて上げ幅を広げた。
・NYダウは1週間で+1,951ドル高と、9週ぶりに上昇し、週間上昇率は+6.2%。 AIで株価の行方を予測
・米4月個人消費支出(PCE)物価指数で、変動が激しい食品・エネルギーを除くコア指数は前年同月比+4.9%上昇と、前月+5.2%から伸びが鈍化した。PCE物価指数は米連邦制度理事会(FRB)が物価指標として重視している。
・「秋以降に想定したほどの金融引締めを加速せずに済むとの見方が市場の一部で広がり、投資家心理の改善につながった」との声が聞かれた。
・発表された個人消費支出は市場予想以上に伸び、インフレに関わらず米経済を支える消費は底堅いとの見方から、消費減速への過度な懸念が和らいだ。
・ディズニー+4%高、ナイキ、アメックス、ビザ、ボーイングなど景気敏感も買い優勢。
・米長期金利上昇に一服感が出て、ハイテクが軒並み買われ、アルファベットとアマゾンが+4%高、テスラ+7%、エヌビディア+5%と、ナスダック総合は8週ぶりに上昇した。
●2.米国株:米株価は5/20から反発も、戻り高の範囲内。物価指数の上昇伸び鈍化も高水準
1)米株価は8週連続の下落⇒先週は反発も、依然として下落途上の一時的反発とみる。
・NYダウの今年2回目となる「直近下落⇒反発」の状況。
・3/29高値35,294ドル⇒5/19安値31,253、下落幅▲4,041ドル・下落率▲11.4%。
5/20から上昇し5/27高値33,212ドル、戻り幅+1,959ドル・上昇率+6.3%。
2)今回の戻りは、格言「半値戻りは、全値戻り」とはならず、戻り率+63.9%を予想。
・下落幅に対する戻り率は5/27現在で+49.0%。
格言「半値戻りは全値戻り」があるが、戻り幅予想を約+2,580ドル(戻り率+63.9%)とすると、上昇余地はあと+621ドルとなる。
・その根拠、1回目下落(1/4⇒3/18)に対する1/4高値36,799ドル⇒3/18安値32,632ドル、下落幅▲4,167ドル・下落率▲11.3%。その反発は3/29高値35,294ドルまでで、上昇幅2,662ドル・上昇率+8.2%+。戻り率は下落幅に対して+63.9%。今年2回目下落局面の戻り率を+63.9%とみた。
・「全値戻り」とみない理由は、
(1)物価上昇率が4月にやや鈍化したものの依然として高水準にある。
米PCE物価指数の推移
2020年12/23 1.1
2020年05/28 3.6
2021年12/23 5.7
2022年03/31 6.4
2022年04/29 6.6
2022年05/27 6.3
(2)原油・穀物・資源などのCRB商品先物指数が5/10以降再び高騰している。上げ止まりの兆候がみられない。
・CRB指数の推移 ・WTI原油先物(ドル)
2020年4/21 106.29 2020年4/20 37.63
2022年5/10 297.09 2022年3/18 123.70
2022年5/27 320.52 2022年4/11 94.29
2022年5/27 115.07
3)5/27米株式市場はインフレ加速が想定以下になり金融引締めが和らぐとの見方で大幅上昇した。
⇒ だが、そうなるだろうか? AIで株価の行方を予測
⇒ CRB指数は上昇へと加速しており、4月PCE鈍化は一時的と思われる。
⇒ 米FRBの金融引締めは強化こそあれ、「引締めの緩和はない」とみる。 AIで株価の行方を予測
⇒ インフレ高騰で、賃上げが消され、実質所得減少により消費支出の抑制。
企業業績は売上げ不振・コスト高の値上げ浸透に不安が逆風となりやすい。上記要因の判断により、米株価の今回の反発は「自律反発の範囲での一時的」なものであり、「全値戻し」はなく、1回目下落の戻り率の範囲として、2回目下落局面の戻り率とみた。
●3.ロシアのプーチン大統領は、年金引上げを約束(時事通信)
1)年金は、+10%増を6/1から。(インフレ率は4月+17.8%、過去20年で最高) AIで株価の行方を予測
2)最低賃金を、6月から+10%引上げ。
3)幼い子供がいる女性軍人への手当を増額。
4)ロシア志願兵の年齢制限(ロシア人40歳、外国人30歳)を撤廃。
■II.中国株式市場
●1.上海総合指数の推移
1)5/26、上海総合+15高、3,123(亜州リサーチより抜粋)
・中国経済対策への期待感が相場を支える流れで、国務院は5/25、経済安定を巡り地方政府の幹部ら10万人超を動員した異例の規模のテレビ会議を開催した。報道によれば、李首相は失業率の低下に努めるように求めたほか、先ごろの常務会議で決定した33項目の景気対策について、できる限り5月末までに実施細則を発表するよう関連部局に指示した。ただ、株価指数の上値は限定的だった。
・感染対策の行動規制が長期化すると不安視、中国景気の鈍化懸念もくすぶっている。
・業種別では、インフラ建設関連・不動産が買われ、消費関連・医薬品が冴えない。
2)5/27、上海総合+7高、3,130ドル(亜州リサーチより抜粋)
・中国政府はこのところ、雇用やインフラ投資・産業支援・消費刺激などに関する対策を相次いで公表しており、中国政府の経済対策への期待感が相場を支えた。
・中国本土で新型コロナ感染者数が落ち着いていることから、一部学校が再開される。
・ただ、中国景気の鈍化懸念が依然としてくすぶっている。全国工業企業の利益総額は1~4月、前年同期比+3.5%となったが、増加率は1~3月の+8.5%から鈍化し、上海総合指数は安く推移する場面もみられた。
・業種別では、エネルギー関連の上げが目立ち、運輸・銀行保険・食品が買われ、反面、ITハイテク・不動産・自動車・証券が売られた。
●2.中国経済は5月も低迷、「ゼロコロナ」が足かせで底入れの兆し見えず(ブルームバーグ)
●3.李首相、中国経済は悪化、2020年のコロナ禍より幾つかの側面で深刻(ブルームバーグ)
■III.日本株式市場
●1.日経平均の推移
1)5/23、日経平均▲72円安、26,604円(日経新聞より抜粋)
・朝方は、米FOMC議事要旨が市場予想内容にとどまったことで、日経平均の上げ幅が+200円を超えたが、前日発表の米半導体大手エヌビディアの決算が市場予想を下回ったことで、主力半導体関連銘柄が下落し、戻り待ちの売りで日経平均は下落した。
・東エレク・アドテストの2銘柄で日経平均を▲70円ほど押し下げた。
2)5/27、日経平均+176円高、26,781円(日経新聞より抜粋)
・前日の米株式市場の相場上昇が投資家心理の支えとなり、半導体関連などに買い戻しが優勢、海運も上昇し一時節目の27,000円に接近したが、戻り待ちの売りも出やすく、相場の上値は重くなり下げ幅は縮小した。
・米景気の先行きなどに対しては慎重な見方も多く、週末で様子見ムードが広がった。
・東エレク・ソフトバンクG・アドテスト・信越化が上昇、KDDI・ファストリが下落。
●2.日本株:日経平均は上昇が期待できるが、米国株と同様に「戻りの範囲」
1) 米国株は5/20以降、+1,959ドル上昇し、上昇率+6.3%。
日本株は米国株に連動したものの、5/20からの上昇幅+379円高・上昇率+1.4%と鈍い反応となっている。 これは、米国株の下落幅が大きかったためであり、堅調だった日本株の上昇幅が小さいのに、不自然さはないといえよう。
2)株式市場は、米FRBによる金融引締めは始まったばかりであり、下落基調のなかの「戻り」と捉えて、乱高下に対処するのが良いと思われる。したがって、戻り局面では「売り」、大きく下落したら「買い」という短期的な対処が
良さそうな日本株の展開が続くと見込む。
●3.企業動向
1)グリコ ポッキーなど157品目を9/1~10/1に3~11%値上げ (朝日新聞) AIで株価の行方を予測
2)サントリー プレモル、角ハイボール缶など507品目を9/1・10/1値上げ(朝日新聞)
1. 深層強化学習
図1:強化学習のおまかなイメージ 「参考」
まず、学習して「行動」するものをAgentと呼びます。今回はAgentをねずみにします。そして、「状態」はねずみのいる位置、「報酬」はチーズに置き換えます。そのねずみが迷路という環境の中にいます。迷路で自分のいる位置(状態)から、左右どっちの方向に進むとたくさんチーズ(報酬)をもらえるのかを考えます。正しいルートを進めば、報酬がもらえます。間違ったルートにいったら、報酬がもらえません。迷路(環境)に関する情報が一通りわかれば、環境モデルを作って多くの報酬をもらえるように行動を最適化できます。
図2:Q-learningの例
図2のようなルートでいくつかの報酬をもらえる位置(状態)だと、その全部の組み合わせを計算して、よりよい報酬をもらえるルートを見つけることができそうですね。しかし、実際はもっとたくさん状態があります!!!
そこで、実際に使われているQ-learningの学習ステップは下記の通りです~。
① ランダムに行動します(学習)。そのランダムのルートで最終報酬を記録します。
② 報酬が高い経路の近くを選択して行動します。新たに得られた最終的な報酬を記憶します。
③ 最終的な報酬がよくなると期待し、繰り返し、繰り返し、学習します。
1.2. 深層学習(Deep AIで株価の行方を予測 learning)
1.3. Deep Q-Network(DQN)の追加機能
Deep Q-Network (DQN)は深層学習(Deep Learning)と強化学習(Q-learning)を組み合わせた深層強化学習の一つです。Natureで発表されてからDeep Q-Networkについて、認識度が高まり、その関連技術と共に大きく発展しています。今回は学習精度を向上するため、二つの追加機能を紹介したいと思います。
A. Prioritised Experience Replay (参考文献)
B. Dueling Architecture (参考文献)
2.株式市場:マーケットインパクト
図3:マーケットインパクトのイメージ
例えば、会社の業績がよいとき、たくさんの投資家が買いたくなり、売りたい投資家も少なくなり、株価が上昇していきます。逆に、会社の業績が悪いときは、その会社は信用を失い、投資家は株を売りたくなり、株価が下落します。このような、出来高と株価の関係は マーケットインパクトといいます。マーケットインパクトが発生する時にその出来高を見ることで、ある程度株価の変動を予測できる可能性があります。
3.深層強化学習で株の売り買いの実践
図4:実践のフローチャート
3.1.データ準備
出来高と株価はYahooファイナンスからダウンロードすることができます。今回はDeep-Q-Networkを用いて、出来高と株価の変化を予測することが出来るかを検討するため、変動が大きい大型株を選択しました。例として2016年の日産自動車(7201:大型株)のデータを使いました。
だたし、一つ問題があり、Yahoo ファイナンスでダウンロードできる出来高データは、買いか売りの判別が出来ません。そこで今回はRSIという相対力指数を買い出来高の割合と見なして、全体の出来高から買い出来高と売り出来高を算出します。
買い出来高 = 出来高 × RSI/100
売り出来高 = 出来高 - 買い出来高
ちなみに、RSI(Relative Strength Index)とは、ある期間の値動き(上昇幅と下落幅の合計)のうち、上昇幅が占める割合です。今回は期間を5日間で計算しましたので、下記の式になります。
RSI = 5日間の値上がり幅の合計 / (5日間の値上がり幅の合計+5日間の値下がり幅の合計) × 100%
3.2.深層強化学習の準備
図5:デイトレードの概要
図6:デイトレードにおける強化学習に必要なもの
3.3.検証環境
マシンスペックはGPU : NVIDIA GeForce GTX 1070を使いました。言語環境はPython 3.5です。ツールは3つのパッケージを利用しました。深層強化学習はOpenAI Gym、Prioritised Experience ReplayはOpenAI Baselines、Dueling ArchitectureはTensorFlowを利用しました。
3.4.1.精度確認
深層強化学習はランダム処理が入っているため、正確に同じ答えが再現できるとは限りません。そこで、精度を確認するために、計算を100回繰り返しました。図7は精度確認結果になります。左の図は深層強化学習と二つの機能(Dueling ArchitectureとPrioritised Experience Replay)の比較した分布です。横軸は儲けで、縦軸は確率です。まず、儲けを見てみましょう。儲けは0より大きい結果になりますので、深層強化学習を使って、株の売り買いが可能になることがわかりますね。念のため、深層強化学習をランダムトレードと比較してみました(右の図)。結果を見てみると、ランダムトレードより、深層強化学習のほうが儲け確率が高いですね。
図7:精度確認
3.4.2.学習の結果
図8:日産自動車の2016データの学習結果
3.4.3.株の売り買い結果
図9:日産自動車の2016データに基づいた強化学習で株を売り買い結果
次世代システム研究室では、ビッグデータ解析プラットホームの設計・開発を行うアーキテクトとデータサイエンティストを募集しています。ご興味を持って頂ける方がいらっしゃいましたら、ぜひ 募集職種一覧募集職種一覧 からご応募をお願いします。
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