チーフテクニカルアナリスト・マネースクエアアカデミア学長にエリオット波動理論の第一人者 宮田直彦が就任
【宮田直彦プロフィール】
1986 年4 月国際証券(現:三菱UFJ モルガン・スタンレー証券)入社。個人向け営業を経てエジプトに派遣留学。帰国後、トレーダーやリテール向け情報提供、機関投資家セールスを経て1999 年チーフ・テクニカルアナリスト就任。エリオット波動理論によるテクニカル分析の第一人者として活躍。内外機関投資家から広く支持を受けており、日経ヴェリタスアナリストランキングではトップ3 の常連。2020 年11 月マネースクエア入社。チーフテクニカルアナリスト・マネースクエアアカデミア学長に就任。国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe(R))
■ 株式会社マネースクエア 概要
マネースクエアは、取引に時間をかけず、ミドルリスク・ミドルリターンを取り入れた中長期的な資産形成を目指すお客様層に対して、トラリピ(R)のテクノロジーと、そのテクノロジーを十二分に活かすための投資家教育の両方を差別化要因としながら、マーケットボラティリティを活用した資産成長の機会を提供する顧客本位のFintech(アセットマネジメントテック)企業として、より豊かな社会づくりに貢献します。トラリピ(R)が使えるのはマネースクエアだけです。
U R L : https://www.m2j.co.jp/
会 社 名 :株式会社マネースクエア(MONEY SQUARE, INC.)
本 社 :東京都港区赤坂9丁目7番1号 ミッドタウン・タワー40F
TEL(03)3470-5050 FAX(03)3470-5053
代 表 者 :代表取締役社長 藤井 靖之
設 立 :2014 年5 月20 日
資 本 金 :17 億円(2019 年3 月31 株式投資、エリオット波動の見方と使い方は 日現在)
事 業 概 要 :第一種金融商品取引業(主に外国為替証拠金取引(FX 取引)業)
株式会社マネースクエア
金融商品取引業 関東財務局長(金商)第2797号
【加入協会】日本証券業協会 一般社団法人 金融先物取引業協会
エリオット波動は相場の基本的な値動きパターン 押し目で稼ぐ
引用元:Yahoo!ファイナンス「シュッピン(3179)」より
上の株価チャートはエリオット波動がわかりやすく示現されている好例です。
第1波~第5波までが株価の上昇局面の波動です。
上昇⇒下落⇒上昇⇒下落⇒上昇のサイクルが一目でわかります。
A波~Ⅽ波は株価の下降局面の波動です。
下落⇒上昇⇒下落のサイクルが見て取れます。
上昇局面5波動
第1波…本格上昇のための基盤固めの波
第2波…終着点が第1波の始めを割り込まず、第3波の本格的な上昇を示唆
第3波…出来高を伴って上昇局面で最大の株価上昇をする
第4波…最後の上昇である第5波を形成する前の基礎固め。複雑なチャートになることも
第5波…最後の株価の吹き上げ
下降局面3波動
A波…押し目と間違われやすい。そのため、投資家の買い意欲が強くB波の上昇を誘う
B波…A波による下落に対する一般的な戻り。小反発
Ⅽ波…完全な株価の調整局面。上昇サイクルが完全に終わったことを意味する
エリオット波動の注意点
エリオット波動による分析は、NYダウや日経平均などの株価指数、ゴールドなどの商品や為替などのチャート分析との相性が良いのですが、個別株との相性は良くない場合があります。
わかりやすいエリオット波動理論入門!使えない条件やどこから始まりを数えるかカウント手法を詳しく解説
さらに細かく分けると 株式投資、エリオット波動の見方と使い方は 推進波 は5つの波、 調整波 は3つの波で構成されるパターンが多いです。
推進波と調整波に含まれる 推進波① 、 調整波② 、 調整波A 、 推進波B ・・・と波は、更に小さな 推進波 と 調整波 に分けるフラクタル構造になっています。
また、 調整波 は中間波動ともよばれ、特定のチャートパターンをとることも多い特徴があります。
エリオット波動とフィボナッチの組み合わせ
基本的な組み合わせ方としては、エリオット波動論におけるそれぞれの波の長さ、第何波なのかを把握するのにフィボナッチリトレースメント(とフィボナッチエクスパンション)を活用していきます。
- 1波:基準
- 2波:1波の61.8%
- 3波:1波の161.8%or261.8%
- 4波:3波の38.2%
- 5波:3波の61.8%
- a波:基準
- b波:a波の61.8%
- c波:a波の161.8%
エリオット波動カウントツールはTradingViewがオススメ
エリオット波動をカウントするチャートツールとしては、TradingViewがオススメです。
一方で、TradingViewであれば、デメリットを解消したうえで 5つのエリオット波動カウント専用ツールが備わっている ことからもエリオット波動を利用してトレードしたいなら、TradingView一択となるでしょう。
TradingViewのエリオット波動カウントツールの種類
エリオット波動描画ツールを使うには、TradingViewのチャート画面 で、左側のツールバーの上から6つめのパターンタブをクリック して使いたいものを選ぶだけ。
- エリオットインパルス波動(12345)
- エリオットトライアングル波(ABCDE)
- エリオットトリプルコンボ波動(WXYXZ)
- エリオット波動修正波(ABC) 株式投資、エリオット波動の見方と使い方は
- エリオット波動複合型(WXY)
基本的には、エリオットインパルス波動(12345)とエリオット波動 修正波(ABC)を使います。
エリオットインパルス波動(12345) は推進波を数える時に使い、エリオット波動 修正波(ABC)は調整波を数える時に使います。
エリオットトライアングル波(ABCDE)は 推進波① 、 推進波③ 、 推進波⑤ と 推進波B の要素を数えるとき に。
一方で、 エリオット波動複合型(WXY) は 調整波② 、 調整波④ と 調整波A 、 調整波C の要素を数えるとき に。
特にエリオットインパルス波動(12345)やエリオット波動 修正波(ABC)を引くのに迷った際には小さく数えてみると引きやすいでしょう。
エリオット波動のカウント手法
エリオット波動を活用するにあたり、 推進波 と 調整波 を数える こと が一番重要な(そして難しい)ポイント になります。
エリオット波動をカウントするコツ
エリオット波動の3ルール
エリオット推進波ルール1 調整波② は 推進波① の始まりに重ならない。 エリオット推進波ルール2 推進波③ がメインの波。多くの場合で最も長く、少なくとも一番短い波にはならない。 エリオット推進波ルール3 調整波④ は 推進波① と重ならない。
エリオット波動のガイドライン
エリオット波動のエクステンション 推進波のどれかは伸びる傾向にある。 エリオット波動のフェイラー(トランスケーション) 推進波3がエクステンションした場合は、推進波5が推進波3を超えないことがある。 エリオット波動の 交代の法則 オルタネーション
エリオット波動のエクステンション
エリオット波動理論の交代の法則
エリオット波動理論には、という一度現れたエリオット波動のパターンは連続して発生しないという原則があります。
カウント方法①:エリオットインパルス波動(12345)を選択
TradingViewのチャート画面を開き、左のツールバーから エリオットインパルス波動(12345) を選択します。
カウント方法②:エリオット推進波の波をクリック
相場の安値と高値を順番にクリック 株式投資、エリオット波動の見方と使い方は してカウントしていきます。
エリオット波動1波の見つけ方
エリオット波動の始まりを見つけるコツ
エリオット 推進波の3ルールを守らなければ、 エリオット波動理論の始まりを間違えて、黄色の枠で囲った場所から3波としてカウントして、「使えない」ことにつながりかねません。
具体的には「 ルール壱: 調整波② は 推進波① の始まりに重ならない。 」に違反しないように引きましょう。
更に「 ルール弐: 推進波③ がメインの波。多くの場合で最も長く、少なくとも一番短い波にはならない。 」ことも考慮すると、黄色の枠をクリックするのは原則に反していることが分かります。
カウント方法③:エリオット波動 株式投資、エリオット波動の見方と使い方は 株式投資、エリオット波動の見方と使い方は 修正波(ABC)を選択
推進波 を見つけた次は、 調整波 を引きます。
エリオット波動 修正波(ABC)を左のツールバーから選択します
カウント方法④:エリオット調整波を数えていく
エリオット波動理論の使い方
エリオット波動論の使い方としては、 推進波③ で利益をとるのが基本になります 。
相場には「 頭と尻尾はくれてやれ 」という格言があります。
大底(最安値)や天井(最高値)での儲け損ねた利益を必要なコストとすること。
大底買いや、天井売りを狙っていると、結局売買タイミングを逃してしまうことが多い。
底や天井をしっかり把握してトレードするのが勝つ秘訣とする格言。
エリオット波動は世界中のトレーダーにとっての基本中の基本、サッカーでいうドリブルのようなものです。エリオット波動に基づいて、トレードする投資家が相場の大多数をしめています。
エリオット波動が使えないときはこじつけない
実際の相場では、 エリオット波動で上手く数えることができるパターンとできないパターンがあります 。
理論どおりにいかないときは、 世界中の投資家が不安になっている か、 熱狂している かなど、 相場が荒れている可能性が高い です。
FXや株を始めるのに、テクニカル分析ってどうやって勉強したらいいんだろう? 断片的に知識を詰め込んで、買いシグナルや売りシグナルだけをおっても勉強した通りに動きません。 この記事では、初心者がハマりがちなワナをできるだけ …
評判の投資系サイトをレビューするサイト。あなたのレビューも口コミで投稿してみませんか?
エリオット波動って何?
エリオット波動とは?
エリオット波動とは、ラルフ・ネルソン・エリオットが唱えた株式投資についてのテクニカル理論を言います。具体的には、市場平均の推移を表そうとするものなので、個別銘柄には必ずしも当てはまらないと言う特徴があります。それが、同じテクニカル分析の一つの移動平均線やローソク足と違った点でしょうか。
この理論によると、ひとつの相場には「上昇5波動」と「下降3波動」があると言われています。実際には小刻みに値段が変動しています。
つまり、上昇時にはジワジワと「底上げ」しながら上げていく事が多く、下降時には一気に下落して、一度は反発するという事です。こうした点からもお分かりの通り、エリオット波動は、計量経済学のような理論的なものではなく、経験に基づいた経験則と言う事になりますね。
これらの波動については、「上昇5波動のうち第3波動が最短になることは無い」という理論があります。と言う事は、第3波動が最も短くなる波動の捉え方は、そもそも波動の捉え方自体に誤りがあると解釈されています。
フェイラー(トランケーション)とは?
株式投資、エリオット波動の見方と使い方はエリオット波動は、相場のトレンドを波に見立てその動きを分析していることは何となくお分かり頂けたでしょうか。それでは、波の動きを少し詳しく見て行きましょう。
まずは、フェイラーまたはトランケーションと呼ばれている波動です。
上昇第5波の最高値は通常上昇第3波よりも高くなりますが、時折第5波の最高値が第3波の最高値を超えられずに下回る場合があります。この波形はフェイラー(トランケーション)と呼ばれています。フェイラー(トランケーション)は、相場の転換点となる可能性が高い波形とされています。実際の投資活動では、第3波で買いを入れ、第5派で売り抜けると言う事は難しいようです。
エクステンションとは?
トレンドの勢いが強い場合は上昇5波または下降3波を超えて波動が描かれることがあります。これをエクステンションと呼びます。エクステンション(波の延長)は、エリオット波動のイレギュラー形成パターンです。
衝撃波と呼ばれる波のうち上昇の波は1波動目・3波動目・5波動目になります。これが基本パターンなのですが、このうち1つがさらに細かい5つの波を形成し、値幅が大きく上昇するというのが、エクステンション(波の延長)の特徴です。この5つの波(エクステンション)は3つの上昇波(衝撃波)のうちどれかに含んでいる確率は高いと言われています。
例えば3波動目で5つの細かい波を形成すれば、5波動目ではエクステンションが起こらないのです。また1波動目や3波動目で5つの波を形成しなければ、5波動目でエクステンションとなります。
これである程度は相場を予想できると言う事ですね。1波動目と3波動目で普通の衝撃波であれば、5波動目はエクステンションとなって上昇すると予想できるし、3波動でエクステンションとなれば、5波動目は普通の衝撃波にしかならないと考えられます。
また5波動目でエクステンションが起こったときは、次の修正での下降ではエクステンションの始点まで戻り、さらに、そのあとエクステンションの終点である高値まで上昇することが多いと言う傾向があります。言い方を変えれば、エクステンションの5波動目を1往復半するということになりますね。
さらに、エクステンションの傾向として、1波動目でエクステンションがでることは稀です。1波動目というのは市場参加者がまだ上昇に懐疑的なので、波の延長は起こりにくいと言えますね。
エリオット波動理論で相場のパターンを把握しよう!
エリオット波動理論とは、相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方です。 この5つの上昇波は実際すべてが上がる波を指しているのではなく、「上→下→上→下→上」と、3回上がって2回下がるものです。 全体的に相場は上がるため、これら5つの波をすべて含めて5つの上昇波としています。 3つの下降波も上昇波同様に「下→上→下」で、ジグザグに動きながら全体的に下がるものです。 5つの上昇波を推進5波、3つの下降波を修正3波と呼ぶこともあります。
エリオット波動理論の3原則
- 原則(1)…波動3が波動1・波動3・波動5の上昇の中で一番短くなることはない
- 原則(2)…波動2が波動1のスタート地点を下回ることはない
- 原則(3)…波動4が波動1の高値を割り込むことはない
この3つの原則は、「エリオット波動となるための3つの条件」とみることができ、推進5波で確認できます。 そのため、3つの原則がチャートでエリオット波動だと確認できた場合、修正3波の動きが予想しやすくなるということです。 ただし、エリオット波動の3原則自体は偶然起こるものであり、 「3つの原則のどれかを確認できたら、為替相場はエリオット波動だ!」という理由はありません 。 これらの3つの条件が偶然揃った場合にエリオット波動の理論を適用しやすいということです。 いずれも理由がないという根拠は明白で、相場は需要と供給で成り立つからです。 「必ずこうなる」という法則があれば、そこにヘッジファンドが数千億円などの大金を投入したとき、法則があったとしてもすぐに崩れてしまいます。 そのため、エリオット波動理論の3原則は、あくまでエリオット波動に該当するパターンを見つけるための手段になります。
相場はN字に動く
エリオット波動理論を中心にテクニカル分析に取り組むとき、意識すべきことは相場がN字の動きをすることです。 そして、N字は斜めの状態で並び、相場のジグザグを形成しています。 これはエリオット波動理論が当てはまる相場だけでなく、どんな相場でも必ず、大小さまざまなN字が連続して構成されています。 ⇒相場でN字の動きを見やすくできるインジケーターについてはこちら
フィボナッチと組み合わせて波の転換点を予測
エリオット波動理論はフィボナッチと組み合わせることで波の転換点を予測することができます。 「このチャートでエリオット波動理論が成り立つ」という予測が正しければ、上昇5波・下降3波が発生することはわかりますよね。 しかし、これだけでは「それぞれの波の転換点がどこか」ということはわかりません。 つまり、波が起こる回数はわかっても、起こる場所がわからないのです。 この場所を推測するためにフィボナッチ比率を活用します。 フィボナッチ比率とは、フィボナッチ数列(隣り合う2つの数字の和で作られている数列)で現れる比率です。 なかでも特に有名なものが黄金比と呼ばれる1.618という比率であり、2つの数字の大きい方を小さい方で割ると、1.618になるパターンを指します。 エリオット波動理論のなかでも、1.618の比率で値動きを予測できるケースが多くあります。 たとえば、第2波の下り坂が終わったあとの、第3波の上り坂の長さです。 これは下り坂の1.618倍の長さになることが多く確認することができます。 ただし、あくまで相場がエリオット波動理論で動くという予測が的中した場合になりますが、細部まで値動きを予想することが可能です。
エリオット波動理論はチャートパターン
エリオット波動理論の6つの波動
エリオット波動理論の8つの波は、6つの波動に分けられます。
I波動 | 単純な上昇・下落の波動パターン。 I波動はあくまで、その1本の線だけに着目したときの分類です。 一方向に動き続ける相場はないため、I波動は必ずいつかV波動になる。 |
V波動 | 上昇からの下落、下落からの上昇の波動パターン。 I波動から V 波動になる。 |
Y波動 | 上下動を繰り返し、その落差がだんだん広がる波動パターン。 N 波動が連続した波動でもある。 |
P波動 | 上下動を繰り返し、その落差がだんだん縮まる波動パターン。 N 波動が連続した波動でもある。 |
N波動 | I 波動と V 波動の合体した波動パターン。 すべての波動パターンの基本形である。 |
S波動 | 急激な上昇・下落したときの波動パターン。 サポートライン・レジスタンスラインのブレイク時に確認できる。 |
5つのトレンド回帰型
1.トライアングル
トライアングルは、相場の上昇・下落の値幅が徐々に狭まくなるチャートパターンです。 狭まる方向に向かってグラフが>の形で三角形になることから、トライアングルと呼ばれます。
2.ブロードニングフォーメーション
ブロードニングはトライアングルの逆で、上昇・下落の値幅が広がっていくチャートパターンです。 ブロードとは英語で「幅が広い・幅を持つ」という意味があります。
3.ペナント
ペナントとは三角の旗のことですが、グラフが>になるため、この名前がついています。 トライアングルと形は似ていますが、出現する前に急激な上昇・下降があることが違いです。 この旗は|と>に分かれており、最初の|が急激な上昇・下降です。 そのあと、しばらくジグザグのレンジ相場になりますが、それが>になります。
4.フラッグ
フラッグは、ペナントの旗の部分が長方形のような形のチャートパターンです。 この2本の赤い線の間で価格が上下を繰り返し、均衡状態を保っています。 つまり、「なかなかこの価格帯から出ない」という状態です。 このような状態を通常はボックス(レンジ相場)と呼びます。 ボックスとフラッグの違いは、トライアングルとペナントの違いと似ており、旗の棒部分の|に当たる、急激な上昇・下降が直前にあるかどうかです。 あればフラッグ、なければボックスとなります。
5.ウェッジ
日本語でも「エッジが利いた」といいますが、エリオット波動におけるウェッジは鋭い形のチャートパターンです。 トライアングルやペナントの>が、より急な角度のチャートパターンを指します。 そして、>が尖るということは、値幅が小さい状態が長く続いているということです。 つまり、トライアングルやペナントより、長い時間をかけて徐々に値幅が狭くなっている状態になります。 この点では、ウェッジという言葉のイメージとは裏腹に、相場が穏やかに推移しているといえます。 ただ長く静かな状態が続いていたということで、その後の 反発は急激になる可能性 があります。 ウェッジ自体は比較的穏やかな相場ですが、その終了後は穏やかとは限らないということです。
5つのトレンド転換型
1.ダブルトップ
ダブルトップは山が2つあるチャートパターンであり、文字でいうとMのような形になります。 エリオット波動理論における上昇第3波・上昇第5波が2つの山に該当します。 また、上昇第2波・上昇第4波の2つの谷の部分はダブルボトムです。 こちらはWの形になります。
2.ヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダーは3つの山ができるチャートパターンで、まん中の山が一番高いというのが特徴です。 この部分が頭、両わきの山が肩に見えるため、この名前がついています。 株式投資、エリオット波動の見方と使い方は エリオット波動理論における上昇第5波の頂点が頭に当たります。 さらに上昇第3波が1つ目の肩、上昇第5波が終わったあとの下降第2波が2つ目の肩です。
ラインは相場の横ばいが続いている状態です。 高値でのラインはライントップといい、相場の天井を示すものです。 天井に達すると相場は下落に転じることが多いものですが、エリオット波動では上昇第3波・上昇第5波の頂点部分で、このライントップが見られることがしばしばあります。
4.ソーサー
ソーサーはラインとほぼ同じもので、ソーサートップであれば相場の天井を示します。 ラインとの違いは、その天井が直線でなく曲線ということです。 ソーサーとはカップの下に多く皿のことですが、その皿のようにゆるやかな曲線になっています。
5. スパイク
スパイクは瞬間的に突出した高値・安値がついたチャートパターンです。 スパイク(spike)は英語で「急上昇・急増する」という意味があり、FX用語のスパイクは下降の意味も含めたものです。 そして、急激に下降し上昇することをスパイクボトムといいます。 逆に、急激に上昇し下降するのはスパイクトップです。 エリオット波動では、上昇第3波・上昇第5波の前の上昇、あるいは後の下降でスパイクが見られることがあります。
エリオット波動分析に便利なインジケーター「ジグザグチャート」
チャートパターンを分析する前に、まず自分で線を引かなければいけないのが大変ですよね。 「 GMOクリック証券 」が提供している高性能取引ツールのプラチナチャート+では「ジグザグチャート」と呼ばれる相場の高値と安値を線で自動的に結んでくれるインジケーターを利用することができます。 「ジグザグチャート」はエリオット波動をよりわかりやすくトレーダーに可視化し、分析に大きく役立てることが可能です。
エリオット波動理論では値幅観測が可能
エリオット波動理論は値幅観測ができ、「このポイントからこの値幅だけ上昇するだろう」という予測が可能です。 そして、値幅観測には主に4つの方法があり、それぞれ値幅が異なります。 4つの観測方法は、同じチャートパターンでそれぞれ別々のポイントを区切りとして「長さ」・「高さ」を測ります。 同じチャートパターンで別の測り方をする以上、幅が「長くなる測り方」・「狭くなる測り方」が、最初から決まっているわけです。 では、エリオット波動理論の4つの観測方法を紹介していきます。
N計算では、まず、1つ目~2つ目の点の長さを測ります。 最初の縦線の|の長さです。 続いて、2つ目の点~3つ目の点斜線の長さは無視します。 そして、3つ目の点~4つ目の点の長さは、測るのではなく予測します。 この予測は「最初の縦線の長さと同じ」というものです。 当たるとは限りませんが、大体そのくらいになることが多いといわれています。 この値幅予測をN計算といいます。
Eの文字は3本の横線でできていますが、これを高値・中値・安値と考えてください。 E計算の考え方は「この3本の横線は、等間隔になる」というものです。 エリオット波動理論では、まず安値から中値に上がったときの値幅を測ります。 そして、中値から高値に上がるときも、同じ値幅で上昇すると考える計算方法です。
Vの文字は2本の斜線で成り立っています。 V計算では、まず1本目の斜線の長さを測ります。 次に、2本目の長さは無視します。 そして、2本目の終わり、V字の終わりの後にどれだけ上昇するかを予測します。 この予測は「1本目の斜線の長さと同じ」というものです。 予測が当たれば相場はきれいなV字ではなく、右側が長いV字になります。
4.NT計算
これはN計算を応用したものですが、なぜTがつくかというと〒に似た形が現れるからです。 より正確にいうと干の文字に近い形が現れます。 干の字は、Tが2つ合体した文字に見ることができます。 Tの文字は高値の線と底値の点を示します。 これが2つ重なって干の字になれば、高値の線・中値の線・底値の点が揃います。 この時点で「E計算と似ている」と思うかもしれませんが、原理はE計算と同じです。 違いは「中値をどう判断するか」が鍵となります。 中値は一定ではなく、実際にはジグザグしています。 「大体このあたりが中値」というとき、中値の最高値・最安値があるのです。 この最高値を選んで中値とするのがE計算、最安値を選んで中値とするのがNT計算になります。
観測方法の順番に注意!
エリオット波動理論の観測方法は値幅が異なるため、観測をするときは順番に注意が必要です。 基本的に値幅の小さい順に観測し、値幅の小さい順に観測方法を並べると「NT計算→V計算→N計算→E計算になります。 値幅の小さい順に観測するのは、小さいパターンの方が発生しやすいからになります。 そして、チェックするのは「それぞれのパターンを満たしているか」です。 4つとも満たしていたら、相場は反転する可能性が高いと判断できます。 ただし、一番値幅が小さい NT計算のパターンを満たしただけで、相場が反転すると判断するのは危険 であり、「V・N・Eの3つのパターンをすべて満たした」となってから動く方が安全でしょう。 もちろん、すべてのパターンを満たしても絶対に反転するとはいえず、あくまで確率が高くなるというだけです。 しかし、NT計算だけを見て動くよりは、4つの計算を全部見て動く方が堅実といえます。
エリオット波動理論を利用するメリット
N字を分析していくことでチャートが理解できる
比較的大きなN字が連続するとトレンドになります。 そして、トレンドは上昇か下降かのどちらかであり、トレンドを見つけた時点で「上げ相場」か「下げ相場」の大きな区別がつくのです。 また1つのトレンドだけでなく、それまでも中長期のトレンドも見ることで、大局をつかむことが可能です。 現時点で起きているトレンドを観察すれば、何かしらのチャートパターンが見つかることが多くあります。 たとえば、ヘッドアンドショルダーを見つけたら、「上げ相場は終わった」「4つ目の山はこない」という予測が可能です。 さらに値幅観測をすることで、実際にどこで売るか、あるいは買うかというポイントも決めることができます。
利益確定や損切りのタイミングの参考となる
エリオット波動理論は、利益確定や損切りのタイミングを考えるときに役立ちます。 他の指標などと同じく、エリオット波動理論も絶対ではありません。 しかし、やみくもにタイミングを決めるよりは成功率が上がります。 また、利益確定・損切りとも何らかの根拠を持って行う方が、目論見が外れた場合でも学べることが多いでしょう。
エリオット波動理論をもっと活用するためには?
プロの思考から学ぶ「西原宏一の思考パターンセミナーDVD」
エリオット波動理論をより理解するために、西原宏一氏による「思考パターンセミナーDVD」をぜひとも参考にしてみてください! 元外資系金融機関のチーフトレーダーである西原宏一氏だからこそ、プロならではのトレード思考やトレードにおける秘訣を29,000円で学ぶことができます。 テクニカル分析以外にも資金管理やストップロスといった分析以外の大切な部分も学ぶことができるため、今のトレードに不安がある方には必須級の内容になっています。 また、購読される方限定でトレードに悩む方必見のうれしい特典もあります。
コメント