FXの両建てができるFX会社を3つご紹介します。
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>FXで両建て売買の練習をしているのですが利益も少なく効率が悪いです。
結論を先に言うと「ナンセンス」です。
●商品市場では、「両建て」はごくふつうに行われます。
たとえば、今日の東京原油の午後3時における価格は、つぎのとおりです。
・2023年4月限(ぎり)の原油価格が、55,070円
・2022年7月限(ぎり)の原油価格が、60,540円
この2つの商品の価格差は5000円以上あります。→これを、「限月間のサヤ」と呼びます。 FXの両建てとは FXの両建てとは FXの両建てとは
「これから夏に向かって原油価格は下落するだろう。そうすれば、この2つの商品の差は縮小するだろう。」と考えて、「2023年4月限原油の買い」と「2022年7月限原油の売り」を同じ量だけ行う。→これが商品市場でふつうにに行われる「両建て」(同銘柄の異限月間両建て)の例です。
数か月後、狙い通りに両者の価格差が縮小すれば、両方のポジションを同時に決済して利益になります。逆に、狙いがはずれて両者の価格差が拡大してしまえば含み損が発生し、ポジションを決済すれば損失になります。
相場の世界でリスクを取ってポジションを取るのですから、利益になることもあれば、損失になることもあります。それは当然です。
ただ、狙い通りに、決済期限が来るまでに2つの商品の価格差が縮小すれば、利益を得られるのですから、「両建て」をする合理的な理由はあります。
●株式市場でも、「両建て」はふつうに行われます。
たとえば、本日の東証の終値では次の2社の株価は通りです。
・スズキ(株)が、4820円
・アサヒグループホールディングス(株)が、5112円
この2社の「株価の差」を何年もずっと見ていて、2つの価格差(サヤ)がこれから縮小するだろうと考えて、同じ日にそれぞれ同量だけ、スズキの株を買い、アサヒの株を売れば、「両建て」になります。この場合は、「異銘柄の両建て」です。狙いは、スズキ株とアサヒ株の「異銘柄のサヤ取り」です。
ところが、
●FXでは、ポジションをつくること自体が「両建て」です。 FXの両建てとは
たとえば、1ドル=115円のとき、「ドル円1枚(1万通貨)のロングポジションを持つ」とは、「1万ドルのロング(買い)ポジション」と「115万円のショートポジション」を同時に持つことです。→つまり、「ドルと円」という「異銘柄の両建て」です。
この両建ても、狙いは、2つの通貨のサヤの拡大を狙っている、と言えなくもありません。基本的には、株式市場の「異銘柄のサヤ取り」と同じ構造です。
もし、将来、「1ドル=115円」から「1ドル=116円」にサヤが拡大していくと考えるなら、「1ドル=115円」の今、「ドル」を買って、「円」を売り、
「ドルロング、円ショート」のポジションをつくるのが合理的です。
FXの世界では、これを、単に、「ドル円のロングポジション」と言います。
逆に、もし、将来、「1ドル=115円」から「1ドル=114円」にサヤが縮小していくだろうと考えるなら、「1ドル=115円」の今、ドルを売って、円を買い、「ドルショート、円ロング」のポジションをつくるのが合理的です。
FXの世界では、これを、単に「ドル円のショートポジション」と言います。
つまり、FXの世界で、「売った」、「買った」というのは、異銘柄(通貨)の両建てポジションを作っているのとまったく同じ意味です。
もちろん、リスクを取って両建てのポジションをつくるには合理的な理由があります。
今日は「1ドル=115円」だが、明日になって「1ドル=116円」にサヤが拡大するとしたら、今日、ドル円を1枚ロングした人は、明日になれば1万円の利益を得ることができます。
逆に、
今日は「1ドル=115円」だが、明日になって「1ドル=114円」にサヤが縮小するとしたら、今日、ドル円を1枚ショートした人は、明日になれば1万円の利益を得ることができます。
ところが、「1ドル=115円」のときに、「ドル円のロングポジション」と「ドル円のショートポジション」をつくる人がいます。
この行為に、経済的な合理性はまったくありません。→「買いのスワップポイント」と「売りのスワップポイント」の差を毎日確実に失うだけです。
両建てのポジションを持つことに経済的な意味があるのは、「そのポジションを持つことによって利益が生じる可能性があるとき」だけです。
・東京商品市場で「東京原油の異限月両建てポジション」を保有すれば、利益が生じる可能性があります。→つまり、経済的な合理性があります。
・株式市場で「スズキ株とアサヒ株の両建てポジション」を保有すれば、利益が生じる可能性があります。→つまり、経済的な合理性があります。 FXの両建てとは
ところが、
・FXで、「同じ通貨ペアのロングとショートの両建てポジション」を保有しても、毎日、確実にお金を失うだけで、利益が生じる可能性はまったくありません。→つまり、経済的な合理性は何もありません。
しいて、例外的なケースを言うとしたら、たとえば、「今後20日に渡って毎日10枚のロングポジションを建てるつもりだが、相場に入るときの1日目のレートがいくらだったか印(しるし)を付ける目的で、目立ちやすいように、1枚のロングポジションと1枚のショートポジションを同時に建てる」、というケースがあります。→これを「売買(バイカイ)のクロスを建てる」と呼びます。
これは、「1枚のロングポジションと1枚のショートポジションを両建てして利益を出そう」というのではありません。
相場に入ったときのドル円のレートがいくらだったかすぐにわかるように目立たせる、というだけの目的です。→つまり、この両建ても「経済的な合理性」は何もありません。
FXにおいて、同じ通貨ペアの「ロングポジション」と「ショートポジション」を両建てするのは、構造としては、「両建てのポジション」にさらに「両建て」を重ねているわけです。その行為自体は、何も利益を生みません。つまり、経済的な合理性は何もありません。
もし、FXで両建てする何らかの合理的な理由があるとしたら、売買する人の心理的な要因だけです。 FXの両建てとは
「最初に両建てした状態からスタートするほうが売買しやすい」…という人がまれに存在します。これは、「手法」というより「慣れ」の問題でしょう。
そもそも、経済的な合理性は何もないので、わざわざ両建てを学ぶ必要なんてないと思いますね。
FXの両建てはどんな手法?メリット・デメリットと利益を出す手法について解説!
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FXの両建てに関するよくある質問
両建てを考えなしに使うのはおすすめできません。
なぜなら、スプレッドは2回取られてしまいますし、スワップポイントも基本的にマイナスになるからです。
リスクヘッジはできても、手数料負けしてしまっては意味がありませんよね。
業者によっては禁止されていることもあります。
もし禁止されているのに両建てを使うと、口座が凍結されて利益が出金できなくなってしまうため、絶対にやめてください。
両建てを使うなら、両建てが禁止されていない業者を利用しましょう。
以下の国内業者は両建てが禁止されていません。
GMOクリック証券
DMM FX
松井証券 MATSUI FX
みんなのFX
楽天FX
ただし、規約は変更されることもあり得ます。トラブルを避けるため、登録前には必ず各業者の規約をチェックしておきましょう。
残念ながら楽して勝てる手法はありません。
しかし、自分なりに取引の根拠を考えて取引・分析を繰り返していくことで勝てる手法が見つけられるようになります。
まずは少額からで良いので、取引しながら勝てる手法を探っていきましょう。
両建ては 買いと売りのポジションを同時に持つ手法 です。一見リスクヘッジできそうに思えますが、考えなしに行うことはおすすめできません。
- つなぎ売り
- スワップポイント
・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等を提供する企業等の意見を代表するものではありません。
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・本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他の企業等の意見を代表するものではありません。
・本記事内で紹介されている意見は、意見を提供された方の使用当時のものであり、その内容および商品・サービスの仕様等についていかなる保証をするものでもありません。
FXの両建ては禁止されている?メリットや取引手法を解説
FX取引の注意点 / 当サイトの内容について
・本記事では、FXを「必ず利益を生む方法」として紹介しているものではございません。FXは自己の責任において行っていただくようお願い致します。 FXの両建てとは
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・マーケットの相場変動率に比べ投資元本の損益変動率が大きく状況により損失が証拠金額を上回ることもあります。
・スプレッドは指標発表時や相場が急変した際に拡大する場合があります。
・スリッページが発生することで、発注時点に比べ不利な価格で約定する場合もあります。
・市場の流動性が低下していることで、注文がリジェクトされる場合があります。
・本記事で紹介している企業は金融庁の「 FXの両建てとは 免許・許可・登録等を受けている業者一覧」より抜粋しています。
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【注意】FXの両建てはどうすればいい?両建てのメリットと推奨されていない理由まで徹底解説
FXの両建てとは、 買いのポジションと売りのポジションを両方持つこと です。
買いのポジションとは、例えば100万米ドルの買いを決済せずに保持し続けることをいいます。
売りのポジションとは、例えば10万米ドルの売りを決済せずに保持し続けることを意味します。
「それなら90万ドルだけ買いのポジションを持った方がいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、あえて買いのポジションと売りのポジションを両建てする理由があります。
その理由を以下2つの視点から考えてみましょう。
- FXの目的は何?
- FXの両建ては推奨されていない?
FXの両建ての目的は何?
両建ての目的はリスクヘッジです。 このように言われてもピンとこないかもしれません。
そのため、110円で1万米ドルを購入した=買いのポジションをとった例を考えてみましょう。
この際、110(円)×1(万米ドル)=110万円でポジションを取得したことになります。
しかし、相場が急落し、110円から105円に米ドルが値下がりしたと仮定します。
すると含み損は110(円) -105(円)× 1(万米ドル)=5万円の含み損が生じてしまうことがわかります。そしてこの後、さらにチャートが100円になってしまったら同様にさらに5万円の含み損が生じてしまいます。
では仮に105円になった時点で105円で5,000米ドルを売る=売りのポジションを持っていたら、100円になった時点ではどうなっていたでしょうか?
買いポジションの含み損失:110(円)-100(円)×1万米ドル=10万円の含み損
売りのポジションの含み益:105(円)-100(円)×0.5万米ドル=2.5万円の含み益
FXの両建ては推奨されていない?
実は、FXの両建ては推奨されていません。なぜなら、 両建ては適切に利用しないと損をしてしまう ことが多いからです。
実際に、DMM FXでも両建てについて以下のように説明があります。
後ほど詳細については説明しますが、「経済合理性を欠く」のが最も大きな理由です。
両建てをすると、スワップポイントがマイナスになる可能性が高く、なおかつスプレッドも2倍かかってしまうため、手数料が大きくなってしまいます。
また、そもそもFXは通貨の価格が上がるか下がるかで利益を取る取引です。それなのに、上がっても下がってもいいようにヘッジをすること自体意味がないのが経済合理性を欠く理由です。
FXの両建てをするメリット
両建ては推奨されていないケースが多いですが、 適切に利用すればメリットも多い です。
FXで両建てをするメリットは以下3つです。
- 両ポジションで相場の急落に耐えられる
- 両建てナンピンでリスクヘッジが取れる
- 税金の対策に変える
両ポジションで相場の急落に耐えられる
まずは、 両ポジションを持つことで相場の急落に備えられる のが理由です。
例えば、1ドル110円で10,000米ドルを取得=買いのポジションしたとしましょう。
この際、110円が105円になった際の含み損は以下の通りです。
両建てナンピンでリスクヘッジが取れる
両建てナンピンとは、少しだけでも利益を取るのが大前提になっている手法です。
相場に応じて、 少しずつ買いのポジションと売りのポジションをナンピンする のが特徴です。
- 110円で買いのポジションを持つ
- 価格が109円になったので、109円の売りのポジションを持つ
- 2.と同時に109円の買いのポジションを持つ
- 価格が108円になったので、108円の買いのポジションと売りのポジションを持つ
- 価格が上がり始め、全体の損益がプラスになったらポジションを解消する。
税金の対策に変える
税金の対策のために両建てが使われる こともあります。
例えば、年末時点で大きな含み益を抱えたポジションがあるとしましょう。
ここで、かなり利益が出るだろうからと安易にポジションを解消してしまうと、利益に応じた税金がかかります。しかし、税金を払いたくないからとの理由でポジションを持ち続けてしまうと、急な相場の上下で利益が損失に変わってしまうかもしれません。
こうした際に、同額の反対ポジションを取ることで、現在の利益を保存できます。 FXの両建てとは
FXの両建てのデメリット
FXの両建ては以下3つのデメリットがあります。
- 必要な証拠金が増えてロスカットの可能性が高くなる
- スプレッドの負担が倍になる
- スワップポイントがマイナスになる
必要な証拠金が増えてロスカットの可能性が高くなる
必要な証拠金が増えて ロスカットの可能性が高くなる 可能性があります。
ロスカットとは、証拠金が一定額を下回った際に発生する強制のポジション解除のことを指します。
基本的に、ポジションを持つと証拠金が必要になります。
例えば、買いのポジション10,000通貨分だけであればその分の証拠金しか必要ありません。しかし、両建てで売りのポジションを10,000通貨分持ってしまえば、売りポジションにも証拠金が必要になる可能性があります。
FX会社の中には、「両建てマックス方式」という、最大の片方のポジションのみを証拠金とする仕組みを整えているFX会社がありますが、そうでないFX会社もあるので、必ず確認するようにしましょう。
スプレッドの負担が倍になる
スプレッドとは、通貨を交換する際にかかる手数料のことです。スプレッドは、買いのポジションを持つ際にも、売りのポジションを持つ際にもかかります。 FXの両建てとは
このため、 両建てをするだけでスプレッドが2倍かかってしまう のは大きなデメリットです。
このため、両建てをする際はできるだけスプレッドが低いFX会社を選ばないと、利益が吹き飛んでしまう可能性もあるので注意が必要です。
スワップポイントがマイナスになる
両建てによってスワップポイントがマイナスになってしまう のはデメリットです。
FXでは、通貨の金利差によってスワップポイントを得ることができます。
しかし、両建てをすることでスワップポイントがマイナスになってしまう可能性があります。
実際に各FX会社のスワップポイントの買いと売りを比較してみると、両ポジションを同数とると、スワップポイントがマイナスになることがわかります。
【Q&A】FXの両建てについてのよくある質問
- 両建ての外し方がわからないので教えてください
- 証拠金は相殺できるわけではないんですか?
- 絶対に勝てる両建て方法について教えてください
両建ての外し方がわからないので教えてください
一度 全てのポジションを解消する FXの両建てとは のも1つの手です。
ポジションを細かく持っていると、どのタイミングで決済をすればいいのかがわからずに困惑し、結局最後まで決済できないパターンがあります。
このため、利益が出ているのであればポジションを一度に決済してしまうのは悪くありません。
トレンドと逆方向のポジションを解消する のも利益を拡大する1つの手段です。
例えば、買いのポジションと売りのポジションを両建てで持っている状態で、今後は相場は上昇していく可能性が高い際には、売りポジションのみを解消します。
すると、売りポジションが解消された分相場上昇に伴い利益が増大します。
証拠金は相殺できるわけではないんですか?
残念ながら証拠金は相殺できません。
むしろ、買いのポジション10,000通貨分、売りのポジション1,000通貨分が発生している場合には、合計11,000通貨分のポジションが必要になるケースがあります。
多くのFX会社は「両建てマックス方式」を取っているので、片方の最大ポジションが必要証証拠金になるケースが多いので、例の場合だと10,000通貨が必要になる場合が多いです。
絶対に勝てる両建て方法について教えてください
絶対に勝てる両建ての方法はありません。
「絶対に勝てる両建て方法」があるのであれば、そもそも公開されていないはずです。というのも、FXの世界はゼロサムルールであり、誰かが得をすれば誰かが損をしており、その総和は0になるというルールがあるからです。
あるとすれば、 「勝率の高い両建て方法」 が正確でしょう。
FXはゼロサムルールであるため、資金力のある上級者ほど相場を逆手に読んだ「騙し」のチャートを形成する可能性があります。
以上より、FXはご自身でルールを作って取引をすることが推奨されているのです。
FXの両建てができるFX会社3選
FXの両建てができるFX会社を3つご紹介します。
GMOクリック証券(FXネオ)
- 総合力が高くて使いやすい FXの両建てとは
- スキャルピングにも対応
- 両建てマックス方式採用
総合力が高くて使いやすいと評判なのが GMOクリック証券 です。
GMOクリック証券は、特に取引ツールの自由度が高く使いやすいのが最大の強みです。
GMOクリック証券の取引ツール「発注君FXプラス」では、ワンクリックでの注文が可能なだけではなく、移動平均線やボリンジャーズバンドなどを設定できます。
そのため、他のアプリなどを開かなくても、「発注君FXプラス」のみで完結するのは大きなメリットです。
また、自動売買ツールは使えませんが、スキャルピングにも対応しているのがGMOクリック証券です。スキャルピングを禁止しているFX会社が多い中、手動であればスキャルピングを実施できるのは大きな強みといえます。
最後に、両建てをする場合には「両建てマックス方式」を取っているので、両建て時も証拠金の金額が2倍必要になることはありません。 FXの両建てとは
このため、タイミングを狙って両建てのリスクヘッジが気楽にできるのもGMOクリック証券の大きな強みといえます。
松井証券 MATSUI FX
- 取引通貨が業界最小の1通貨単位から
- スプレッドは業界最狭水準
- 手厚いサポートがついてくる
松井証券FXは業界最小の1通貨単位からFXを始めることができます。
このため、これから初めてFXを始める方にはおすすめできるFX会社です。
取引通貨が小さいということは、それだけ自己資金で賄えることを意味するので、まずは小額で小さく始めたい方には松井証券がおすすめです。
また、スプレッド業界最狭水準なので、両建てを実施する際にも手数料を最大限に抑えることができるのもメリットです。
そして最大のメリットは、手厚いサポートがあることです。松井証券FXは、口座を松井証券に開いてさえいれば、FXに関するお問い合わせを平日7:00~23:00まで対応しています。
さらに、松井証券FXリモートサポートを実施しており、実際の利用者の画面を見ながら説明をしてくれます。
このため、口頭で言われてもわからないという方は、実際の画面を見ながら、操作方法などの説明を聞くことができます。
こうした手厚いサポートは松井証券FXならではです。
ただし、「両建てマックス方式」は付随していないため、両建てをすると2倍の証拠金が必要となってしまいます。このため、高レバレッジでの取引を実施している際は、証拠金の維持に気をつけましょう。
みんなのFX
- 最小取引単位が1,000通貨〜と比較的低水準で始められる
- 自動売買ツールを使える
- バイナリーオプションも使える
最後にお勧めするのが、みんなのFXです。
みんなのFXでは、最小取引単位が1,000通貨からと初心者にとっては比較的始めやすい単位になっています。
初心者にとって 高レバレッジをかけずに自己資金で始められる のはメリットと言えます。
また、みんなのFXでは、自動売買を行うことができます。自動売買とは、機械が勝手に買いポジションを持ったり、売りポジションを売却したりするのを実施してくれるサービスです。
決まった一定のルールが既にあるのであれば、自動売買システムに登録すれば24時間オートでの取引が可能になるので、活用するのも1つの手です。
また、みんなのFXではバイナリーオプションを利用できます。バイナリーオプションとは、数字が上がるか、下がるかどちらを選択することをいいます。
予測が当たると、金額の払い戻しを受けられます。
FXとバイナリーオプション両方に興味がある方は、みんなのFXにまずは登録してみるのも良いでしょう。
FXの両建ては時にリスクヘッジになります。
しかし、 仕組みを知らずに使ってしまうとただ手数料がかかるだけ です。
両建てをやナンピンは、初心者向けではなく、FXに慣れてきた中級者から利用できる手法です。このため、両建てやナンピンにもチャレンジしてみたい方は、まずはデモトレードからスタートしてみましょう。
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