ディナポリ手法|シングルペネトレーションを解説
ディナポリ手法
昔々、フィボナッチ信者だった頃に、 ディナポリ手法(Dinapoli Levels) を常に使っていました。
今回は彼が「ブレッド アンド バター=天からの恵み」と読んだ
ずらした移動平均線(DMA)を使ったシングルペネトレーションという方法を解説します。
Displaced(ずらした)移動平均線(DMA)
過去にずらすと、戻した期間分のモメンタムを意識した形となります。
一目均衡表の「遅行線」が良い例です。
未来にずらすと、先行させた期間分のトレンドやトレンドの強さを意識した形になります。
一目均衡表の「先行スパン」「雲」が良い例です。
ディナポリ氏がトレンドが続いていることや戻りの基準を意識させるものが
Displaced(ずらした)移動平均線=DMA です。
3本の単純移動平均線(SMA)を使いますが、基本的に使うのは [DMA3×3] です。
DMAを表示する方法
JForex3
JForex3 では、[インディケーター]→[Overlap studies]→[SMA]
図のように期間を[3]、移動を[3]にすると[DMA3×3]が表示されます。
Trading View
Trading View では、[インディケーター]→[MA]
期間を[3]、オフセット[3]で[DMA3×3]が表示されます。
DMA3本表示
3本表示させるとこのようになります。
赤:DMA3×3
青:DMA7×5
緑:DMA25×5
シングルペネトレーション
シングルペネトレーションは、 トレンドフォロー型の取引方法 です。
強いトレンドやトレンドが継続するときにできる押や戻りからの
元のトレンド方向に戻っていく一部分を狙うものです。
DMA3×3のみを使う
まず、わかりやすいように3本表示から [DMA3×3] だけを残します。
Thrust(スラスト)の定義
⑶の部分をもっと明確にするため、個人的なやり方は
ビルウィリアムズ 手法 ~Balance Line Trades~ のセットアップを元にして ディナポリ手法
反転/反発を考えていきます。
フィボナッチリトレイスメントで売買判断/注文をする
そこへフィボナッチリトレイスメントを引きます。
ディナポリ手法ではフィボナッチ比率は[38.2%]と[61.8%]しか使わない ディナポリ手法 ため
他の比率を消すか、色分けしておくと使いやすいです。
フィボナッチリトレイスメント38.2%でエントリー、61.8%より少し離してストップ
フィボナッチリトレイスメント38.2%でエントリー し、
フィボナッチリトレイスメント61.8%よりやや離したところにストップ(損切り) を置きます。
(図ではエントリー条件には届かず)
2つ目のフィボナッチリトレイスメント61.8%で利食い
その フィボナッチリトレイスメントの61.8%で決済する か
部分決済して、あとはストップを建値か任意の場所に置いて利益を伸ばす ことになります。
マルチタイムフレーム分析で利益を伸ばす
しかし、[DMA3×3]を終値で抜けても値幅が小さければスラスト継続という
部分に裁量の余地を残していることから、他の方法を使ってトレンド継続と
判断しなくてはいけません。
その方法はビルウィリアムズ 手法 ~Balance Line Trades~ の
基本セットアップの定義です。
ディナポリ手法|基本的戦略とD-Levelesを解説
ディナポリ手法
ディナポリの基本的戦略
この「フィボナッチを正しく使うことが大事」だとディナポリ氏は言っています。
そこで 遅行指標を使ってトレンドを確認する 作業を取り入れています。
(DMA3×3などや後日アップするMACD+ストキャスティクス)
これが[Dinapoli Levels(ディナポリレベル) = D-Levels]の基本になります。
<遅行指標>
現在の相場がどのような状態かを確認する指標。
移動平均線、ストキャスティクス、MACD、RSIなど
<先行指標>
相場がそこにたどり着くより前に抵抗/支持線となる可能性を示す指標。
フィボナッチリトレイスメント、デトレンディッドオシレーターから派生した
オシレータープレディクター(これに関しては搭載していないチャートがほとんど)
ディナポリのトレンド定義
しかし、ディナポリ氏はさらに 「時間枠」 に関することにとても注意を払っています。
つまり、 時間枠に沿ってトレンドを定義しないといけない ということです。
これが出来ないとトレードとしては、まだまだ未熟と言わざるを得ません。
・DMA(ずらした移動平均線)
・MACD+ストキャスティクス
両方とも遅行指標ですが、この遅行指標を使ってトレンド分析をし、
フィボナッチ水準を使って押し目や戻りを狙うのが
[Dinapoli Levels (ディナポリレベル)= D-Levels]の基本です。
ディナポリレベル(D-levels)ディナポリ手法
FRナンバー(フォーカスナンバー、リアクションナンバー)
<リアクションナンバー>
<フォーカスナンバー>
[F1]や[F2]をフォーカスナンバーと呼びます。
フォーカスナンバーは上昇局面では直近高値、下落局面では直近安値となります。
フィブノードとリネッジマーキング
<フィブノード>
<リネッジマーキング>
コンフルエンス
この重なっている部分、もしくはほぼ同じ水準にあるときに
その部分は強い支持線/抵抗線となります。この水準を [コンフルエンス:K] と呼びます。
アグリーメント
[DMA(ずらした移動平均線)]、[MACD+ストキャスティクス]は両方とも遅行指標ですが、
この遅行指標を使ってトレンド分析をし、フィボナッチ水準を使って押し目や戻りを狙うのが
[Dinapoli Levels (ディナポリレベル)= D-Levels]の基本。
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