チャート画像上では、4時間足で引いたチャネルライン(水色)を表示しています。
【サポートラインとレジスタンスラインの引き方】株やFXのテクニカル初心者向け解説
きゃちネコ
サポートライン(支持線)の引き方
先ずはサポートライン(支持線)を見ていきます。下図をご覧下さい。
安値を水平線 で結びA線を引いてみました。矢印のライン付近で何度か上昇方向へ跳ね返っているのが見て捉えられます。
つまり、この線の価格帯が強く意識されていて サポート(支持) されており、買いが強くなり価格が上昇していると考えられます。そのため、このチャートではA線がサポートラインになり、価格は上昇していきました。
逆にこのサポートラインを明確にブレイクした(割った)時、下降トレンドの転換が発生することも考えられます。
レジスタンスライン(抵抗線)の引き方
続いてはレジスタンスライン(抵抗線)です。
サポートラインとは反対に、 高値を水平線 で結びB線を引いてみます。矢印のライン付近で下降方向へ跳ね返されているのが分かります。
つまり、この線の価格帯が強く意識され、 レジスタンス(抵抗) となっているのが明確で、売りが強くなっていることが考えられます。このまま下落していきました。これがレジスタンスライン。
逆にこのレジスタンスラインをブレイクした時には、上昇トレンド転換のサインとして多く買われるケースがあります。
レジサポラインはトレンドと共に転換する
ラインのブレイク後はトレンド転換の可能性があると述べましたが、特に レジサポの役割が反転した時 、その可能性が明確になります。下図をご覧下さい。
上図のチャートでは、左側でA線がレジスタンス、B線がサポートとなっています。
その後は、今まで サポートラインだったB線がレジスタンスラインへ転換 し、上昇する度に跳ね返されているのが分かります。
このように、過去に意識されていたレジサポラインの価格帯は、トレンド転換の度に 反対の役割 を果たし、意識され売買されやすいです。そのため、ラインを引く際は、 チャートを遡ってどこが意識されていたか をよく見ておくことが大切。
トレンドラインの引き方
トレンドラインは、上昇/下降トレンド開始後の安値/高値を結んで作る線です。それぞれのトレンドチャートで見ていきましょう。
上昇トレンドライン
上昇トレンド時はローソク足の安値と安値を結んで 右肩上がりの線 を引きます。下図をご覧下さい。
A線のように 安値 を結んで引いてみると、トレンドラインに沿って右肩上がりに上昇していることが分かります。
サポートライン同様、上昇トレンドラインが意識され、買いが強くなっていることが考えられます。逆にラインを大きくブレイクした時には下降トレンドへ転換するサインにもなります。
下降トレンドライン
下降トレンド時は上昇時とは反対に、高値と高値を結んで 右肩下がりの線 を引きます。下図をご覧下さい。
上のチャートでは下落後に、B線のように 高値 を結んでトレンドラインを引いています。トレンドラインに沿って右肩下がりに下落していますね。
レジスタンスライン同様、下降トレンドラインが強く意識され売りが強くなっていることが考えられます。逆にラインを大きくブレイクした時に、上昇トレンドへの転換サインとして捉えることもできます。
ちなみにラインを結ぶポイントはローソク足のヒゲ部でも実体部でも構いません。明確なルールはないので、チャートを遡り、結んでピッタリくる方でOKです。
株のサポートライン、レジスタンスラインの引き方!機能から徹底解説!
ここからは実際のチャートを用いて、サポートライン、レジスタンスラインの引き方を紹介します。
サポートライン、レジスタンスラインはどの証券会社アプリでも引くことができますが、僕も愛用している SBI証券アプリが便利 です。
SBI証券アプリでは自動的にサポートライン、レジスタンスラインの候補を出してくれるので、初心者でも簡単に線を引くことができます。(磁石マークのアイコンをセット)
サポートラインはレジスタンスラインになりえ、レジスタンラインはサポートラインになりえる
メドピアのチャートの転換点
- 下落のサポートライン
- 上値のレジスタンスライン
- サポートラインとならずに割り、大きく下落
- 上値のレジスタンスラインを超え、急上昇
- 上値のレジスタンスラインを超えられず下落
- レジスタンスラインを突破し、大きく上昇
一方で、⑥ではレジスタンスラインを突破したことにより、「新高値」を取りその後株価は2,000円まで上昇しました!
レジスタンスラインを突破して、 わずか2週間弱で約20%の利益 を手にするチャンスであったと考えると、いかに 「レジスタンスライン突破」+「新高値」 が強い手法であるかわかりますね!
株のサポートライン、レジスタンスラインの引き方のまとめ
本記事では「株のサポートライン、レジスタンスラインの引き方」について書きました。
上値目途、下落目途になることはもちろんですが、株取引で利益を出す目線で行くと、サポートライン割れ、レジスタンスライン突破を狙うことが重要です。
特に、 「新高値」+「レジスタンスライン突破」 は比較的短期間で利益を出せる可能性があるため、ぜひマスターできるようにしてください!
FXレジスタンスサポートライン及びトレンドライン引き方解説
これは、多くの市場参加者のオーダー(注文)及びストップ(決済・損切り)が
その価格付近に集中して設定されている可能性があるからです。
以下画像赤丸部分は、レジスタンスサポートラインとして意識されて価格が反発した箇所です。
(画像はクリックで拡大できます。)
何度も意識されて価格が反転したレジスタンスサポートラインは、
再びそのレジサポラインが意識されて価格が反転したり、
明確に抜けたら価格の値動きが加速しやすい傾向があります。
そのレジサポラインが引ける価格付近に、ストップやオーダーが集中している為です。
以下画像赤枠部分はWトップのネックラインとなり、ストップオーダーが入っている箇所です。
(画像はクリックで拡大できます)
こういったチャートパターンのネックライン等のサポレジ節目部分には、
ストップオーダーが集中してい入っていることが多いわけです。
レジスタンスライン・サポートラインとトレンドラインの定義
価格の抵抗線となるポイントに引ける水平線ライン
上昇相場が頭を打たれて、それ以上上昇できない可能性を示す
(重要なレジスタンスラインを抜けて上昇すると、勢いが増す可能性)
価格の支持線となるポイントに引ける水平線ライン
下降相場が下げ止まりになり、反転上昇する可能性を示す
(重要なサポートラインを抜けて下降すると、下降が加速する可能性)
トレンドラインを抜けてから相場が明確に状況を変化されていくには、
そこから更に直近の高値安値を超えたりを確認してと、
次の明確な相場状況を見てから判断する方が精度が高くなります。
レジスタンスライン・サポートライン及びトレンドラインを引く際には、
より長期足タイムフレームで引いたラインが強く意識されていきます。
1時間足 < 4時間足 < 日足 < 週足 < 月足
レジスタンスライン・サポートラインの引き方
以下、ポンドドルの1時間足チャートにレジサポラインを引いたものです。
(画像をクリックで拡大できます)
レジスタンスサポートラインは、チャートの左側から見て引いていきます。
(リアルタイムのトレードだと、チャートの右側は見えないからです)
トレンドラインの引き方
以下は下降トレンドで引けるトレンドライン例です。(画像クリックで拡大できます)
複数回以上高値を結んだトレンドラインが意識されて頭を押さえられています。
上記の下降トレンド例だと、安値を結んだトレンドラインを引くと、「ウェッジ」のチャートパターンが見えます。
ウェッジブレイクで反転上昇したとも取れます。
逆に今後は上昇トレンドにトレンドラインを引いてみます。
以下はポンドドル4時間足にトレンドラインを引いた例です。(画像クリックで拡大できます)
上昇トレンドの際は、安値を結んだトレンドラインが意識されやすいです。
上記の相場例では、アップトレンドにのせて上昇していき、
天井圏でWトップのチャートパターンつけてネック切りで下降。 サポートラインとは サポートラインとは
トレンドラインで一度反発上昇するも、
Wトップネックラインレジスタンスで上ヒゲピンバーとなり、
一気にトレンドラインブレイクして下降していった相場状況です。
トレンドラインが高値と安値で平行なチャネルラインが引ける相場
以下はチャネルラインを引ける相場状況の例です。(画像クリックで拡大できます)
あまりに長いチャネルラインとなると、
(フラッグはあくまでトレンド途中の調整反転なので)
フラッグというよりは、単にトレンド形成している相場と見ます。
トレンドライン上の高値・安値は重要なポイント
トレンドラインで結んだ高値・安値は、相場のトレンド形成において重要な価格とみられる場合が多いです。
以下、ドル円の1時間足チャート画像です。(画像クリックで拡大)
チャート画像上では、4時間足で引いたチャネルライン(水色)を表示しています。
チャート画像右側の赤枠部分で、
上のチャネルラインであるトレンドライン上の高値を価格が上抜けたことで、
短期的な下方向への下げ相場が崩れてアップトレンド発生となっています。
(長期足ではフラッグのチャートパターンになっている場面です。)
ラインをロウソク足の実体とヒゲどちらでひくか?
以下は、トレンドラインとロウソク足のヒゲを相場分析した例です。
ラインを引くときには、ヒゲ・実体を状況に応じて相場分析していきます。
ラインを明確に抜けたと判断するのは、基本的にロウソク足の実体抜けです。
(これは表示させているチャートの時間足によっても変わってきます)
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