【今週の日経平均を考える】SQ値を下値として5月は推移していけるのか見極めの週
先週は、大型連休明けの日本のマーケットで、6日に心理的節目である2万7000円に乗せたことで、上下どちらに動くのか見極めでした。 元記事で画像を全てみる 米国雇用統計からの流れを受け、大きな陰線からのスタートとなり、同日のロシアの戦勝記念日は、懸念されていた発表などはなく、マーケットはリスクオンかと思いきや、米国インフレリスクの高まり、そして中国の景気減速懸念から世界中のマーケットでリスクオフの動きが強まりました。 決算発表の週ということもあり、決算によっては一喜一憂する相場となり、日経寄与度の高い銘柄の決算発表では、大きく影響を受けるものとなりました。 13日のSQ値が2万5951円となり、金曜日の終値は2万6427円とSQ値を上回っており、今週、明確にSQ値を超えていけるのか注目です。 5月第1週の海外投資家動向は現物514億円の買い越しで、先物も515億円の買い越しで、合計1029億円の買い越しとなっており、連休中の日本は海外投資家からは買われていたという事になります。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。 ■日足の移動平均線 5日線は、下向き。金曜日に5日線にローソク足が触れて終えています。 25日線も下向きで、株価が25日線から乖離して1週間を通して触れることはありませんでした。 75日線は、引き続き下向きで推移しています。木曜日に25日線が上からデットクロスした形となっています。 並び順は75日25日5日線の並び順で、安定下降の並び順となっています。 機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は下向きで推移し2万8000円を割ってきています。 ■トレンドライン 9月14日11月16日1月5日高値を結んだラインが上値抵抗線としてあり、このラインに平行した斜めラインが2021年2月16日からのラインで下値支持線として5月12日の木曜日に機能しました。 現在はこの2本の平行線の間を株価が推移しています。 窓に関しては、3月16日17日の窓を埋めてきました。その下には、3月15日16日の窓は埋めきれなかったので、今後の下値メドとして意識していきます。 上に関しては、4月21日22日の窓埋めが意識されます。その窓と重なっているのが、2021年10月16日安値のラインと重なっていて、その水平ラインと平行して、2022年3月1日の安値2万6821円が直近の上値メドとなります。 ■一目均衡表 5月9日の雲のねじれが先月から意識されていましたが、株価は下へと向かうことになり、三役逆転で弱い動きとなりました。 金曜日の上昇で、基準線と転換線の向きが下向きから横ばいに変化し、雲の下を乖離して推移していた株価も雲の下まで接近し、月曜日に雲の中に入れるかというところまできています。 遅行線は上に抜けるというよりも、下か横ばいの動きでレンジ相場示唆というところです ■ボリンジャーバンド 全てのバンドが下向きでしたが、週末にかけて若干バンドが波を打ってきているので、ここから横ばいを示唆している形状となっています。 ■スローストキャスト 4月22日から、中折れした形となり、とても弱い形状となっています。 売られすぎゾーンに到達して、ここから買われすぎゾーンへ向けて上昇していけるのか、また途中で中折れとなってしまうのか、注目していきましょう。 ■MACD 0ラインの下を推移しています。ここから上昇して0ラインを超えてくるのか、確認していきましょう。 月の満ち欠けですが、次回の満月は5月16日(皆既月食)です。新月は5月30日です。
金曜日に大きな上昇を見せて、ここから「今週は上昇となれば」と考えたいですが、下値を切り下げてきた下降トレンドは継続中ですので、下降トレンドの戻りという意識も大切です。 25日線、75日線も上にあり、上値を抑えられる壁がたくさんあり、これを「上値が重い展開を想定」と表現したりします。 下値も固めて徐々に上値を切り上げていく展開になるのか、まずはSQ値を下値メドとして今月は推移していけるのか、週明けの株価をみていきましょう。(執筆者:FP2級、AFP、トレーダーズアカデミー講師 城 晶子)
一目均衡表は世界が認めた日本発の分析手法。
いつ、いくらで取引すればいいかがわかる!?
「一目均衡表(いちもくきんこうひょう)」 は、都新聞(現在の東京新聞)の記者で株式評論家だった細田悟一氏が考案した、日本を代表するテクニカル指標です。「新東転換線」という名前で発表されましたが、のちに細田氏が評論活動で「一目山人(いちもくさんじん)」というペンネームを使っていたことから、「一目均衡表」として世に知られるようになりました。今では「Ichimoku Kinko Hyo」として、海外の投資家にも愛用されています。
一般的なテクニカル指標と違う大きな特徴は、一目均衡表は相場における「時間」をもっとも大切にしているという点です。価格は需給やニュースなどのたくさんの材料で動きますが、価格が変われば材料の影響力も変わってきますし、材料がどのぐらいの値幅を形成するかを予測することは困難です。
でも、時間は1分なら1分、1日なら1日で絶対に変わりません。一目均衡表はそこに重点を置いて、いつ、いくらになれば売ったり買ったりすればいいかを、明確に教えてくれるものとして考案されたと伝わっています。
一目均衡表を構成する5つの要素
一目均衡表は、ローソク足のチャート上に「転換線」「基準線」「先行スパン1」「先行スパン2」「遅行スパン」の5つの線を描写して、それぞれの関係や価格との位置から相場を分析するのが、もっともオーソドックスな手法です。
【一目均衡表の構成する5つの要素】
一目均衡表を構成する要素の中で、重要度が高いと言われているのが基準線です。当日を含めた過去26日間の値幅の中間値で、その名のとおり、相場そのものの基準値と位置づけられます。
もっとも単純な使い方に、価格との位置関係を見る方法があります。価格が基準線の上で推移していれば今の相場は強く、価格が基準線の下で推移していれば今の相場は弱いと捉えます。
転換線と基準線の位置関係
転換線が基準線を上回って推移していれば強い相場、転換線が基準線を下回って推移していれば弱い相場と捉えます。転換線が基準線を下から上に突き抜けることを「好転」、上から下に突き抜けることを「逆転」と呼んで、好転や逆転が発生したポイントを売買シグナルに用いる方法が知られています。転換線が基準線を下から上に抜けたら買う、上から下に抜けたら売るというやり方です。
雲の厚みや価格との位置関係
先行スパン1と先行スパン2の価格差を視覚的にわかりやすく表した雲の部分も、相場の状況を判断する材料になります。先行スパン同士の位置関係は、過去の価格の動きに応じて上下が入れ替わります。基本的には、相場が上昇トレンドのときは「先行スパン1>先行スパン2」、相場が下降トレンドのときは「先行スパン1<先行スパン2」となりますが、この位置関係はあまり重視されません。大事なのは、価格との位置関係や雲の厚みです。
※先行スパン1と先行スパン2のみを表示
※チャートの右側部分を省略しているため、当日を含む26日先までの雲の推移は表示せず
(出所:サクソバンク証券)
基本は、価格が雲の上で推移していれば強い相場、雲の下で推移していれば弱い相場と捉えます。
また、雲の厚みは抵抗の強さを表していて、雲が厚ければ厚いほど、価格が雲の中を通り抜けにくく、サポートやレジスタンスとして機能することが多いと考えられています。先行スパン1と先行スパン2が交わって、雲の厚みがなくなっているポイントは「ねじれ」と呼びます。
そして、価格が雲を下から上へ抜けた「好転」、上から下へ抜けた「逆転」は、雲が厚いほど相場に強いパワーがあった証となり、有効な売買シグナルとして活用できます。雲は価格に対してだけではなく、遅行スパンに対してもサポートやレジスタンスの役割を果たすと言われています。
遅行スパン
遅行スパンの算出に使われる26という期間は、一目均衡表の時間論で用いられる「基本数値」という概念の中に含まれる数の1つです。基準線の算出期間も26ですし、転換線の9も基本数値の1つです。先行スパン2の算出に適用される52は、26の倍数です。一目均衡表の多くが、基本数値をベースに考えられています。そして、一目山人は遅行スパンを、非常に重要な線と位置づけています。
基本的には、遅行スパンがローソク足の上で推移していれば相場が強く、ローソク足の下で推移していれば相場が弱いと捉えます。遅行スパンがローソク足を下から上に突き抜けたら「好転」で買い、上から下に突き抜けたら「逆転」で売りと、売買シグナルとしても活用されます。
三役好転・三役逆転
一目均衡表には、「転換線と基準線の位置関係」、「雲と価格の位置関係」、「遅行スパンと価格の位置関係」のそれぞれに、好転と逆転の売買シグナルが存在します。個別の好転と逆転も、売買シグナルとして機能しますが、すべてが好転していて相場が非常に強い状態の「三役好転」、すべてが逆転していて相場が非常に弱い状態の「三役逆転」を、特に有効性の高いサインとしてトレードに用います。
初七日法要とは?行う時期と準備や流れ、香典返しの相場を解説
仏教では亡くなってから49日目に仏様のいる極楽浄土に向かうとされています。
四十九日までの間は7日ごとに閻魔様の裁きを受け、そして49日目に極楽浄土に行けるかどうかの最後の審判を受けるのです。
四十九日までは、亡くなった人の霊は行き先が決まらずに、この世とあの世の間をさまよっているとされています。そのため、遺族は7日ごとの裁きの日に合わせて法要を行い、故人の霊が無事に成仏できるよう祈るのが昔からの習わしでした。
初七日法要とは、7日ごとに行う最初の法要です。
なぜ7日ごとに法要を行うのか?
それは「追善供養」といって、たとえ故人が生前に罪を犯していても(仏教の考えでは小さな嘘をついたことや虫を殺したことも罪とされます)、遺族がこれを供養することにより善を積み、故人がより良い世界に生まれ変わるための応援をする行為となるからです。
特に初七日は故人があの有名な三途の川のほとりに到着する日と言われており、流れの緩い場所を渡れるか、流れの激しい場所を渡らせられるかの判定をされる最初の審判の日とも言われており、大切な節目ですので、残された家族は故人が緩やかな流れを渡らせてもらえるよう手を合わせ祈ることが大切なのです。
初七日はいつから数えるのが正しい?
亡くなった日を含めて7日目のことを初七日と言います。あくまでも亡くなった日から数えますので、葬儀を行った日や火葬をした日ではありません。葬儀のスケジュールによってはすでに葬儀当日に既に初七日を過ぎてしまっているというケースもあり得るのです。
また、亡くなった日を含めますので例えば命日が月曜日だとすると、初七日は翌週の月曜日ではなく日曜日になります。
繰り上げ法要と繰り込み法要を理解しよう
本来であれば亡くなった日から7日目におこなう初七日法要。近年は、葬儀・告別式の当日にすることが首都圏からはじまって一般的になってきています、これを「繰り上げ初七日法要」といいます。
繰り上げ初七日が増えている背景には現代の様々な事情が関係しています。まず一つには、火葬場の空き状況のひっ迫によるものです。特に首都圏では何日も火葬ができないまま、いつの間にか初七日を迎えるということが珍しくありません。二つ目は、家族が離れて住んでいることが多く、また数日後に集まることが困難、仕事の休みが取りづらいといった事情もあります。
この流れは首都圏だけでなく地方にも徐々に浸透してきていますが、お住いのエリアやお寺によっては、死後7日目の初七日を守っているところもあります。
繰り上げ初七日法要とは
繰り上げ初七日法要とは、一般的に葬儀と火葬を終えた後に葬儀場やお寺に移動して初七日法要を行う流れのことを指します。遺骨に対して読経を行う本来の形に沿った形式であるものの、火葬が終わった後に法要会場に移動する必要があることと、そのあとに精進落とし(会食)をすることになるため、移動時間や親せきの拘束時間が長くなりがちです。
法要時間はお寺によって様々ですが、30分程度が多いようです。
繰り込み初七日法要とは
繰り込み初七日法要とは、葬儀・告別式に続けて初七日法要を行う流れのことです。火葬場に向かう前に初七日法要まで終了してしまうので、火葬場に同行しない親戚一緒に供養してもらえることや、移動の負担や拘束時間が少なく効率的ということもあり、遺族でも繰り込み初七日を希望する人も増えています。
しかし、本来遺骨に対して読経するものを、遺骨になる前に行うことになるため、エリアや寺院によってはまだ認めていないところもあります。
上記の呼び方に関しては使い分けをしていない葬儀社や寺院もありますので、火葬後に行うのか、火葬前に行うのかをしっかり確認することが大切です。
また、いずれの方法で行うにしても、まずは菩提寺や地域の風習に詳しい葬儀社の意見を聞き決めること、そして前倒しで読経は住んでいるとしても本来の初七日に当たる日には、自宅で故人に対し祈りを捧げ、焼香をすることが大切です。
初七日法要の準備と流れ
葬儀とは別に初七日法要を行う場合、亡くなった日から7日しかないため速やかに準備をすることが大切です。
まず、初七日の日取りと場所については菩提寺と相談し、葬儀の段階で決めておきます。次に初七日に招く方にお声がけします。初七日や四十九日、一周忌など節目は近親者や友人、勤務先の関係者まで広く声をかけることが多いようですが、遺族だけで執り行うこともあります。
そして、初七日も葬儀と同じように返礼品を用意します。返礼品の表書きには「粗供養」「志」と記し、黒白か銀色の結び切りの水引を使用し、施主の名前を入れます。
最後に会食「精進落とし」の善や弁当の手配をします。精進落としと昼食を兼ねることが多いため、初七日法要の開始時間を11時頃に設定し、法要の後12時ごろから精進落としを始めるケースが多いようです。
自宅で行う場合には後飾り祭壇もしくは中陰壇と呼ばれる1~2段の簡易的な祭壇に、位牌、遺骨、遺影写真を安置します。葬儀社に手配することが多いですが、なければ小さな机に白布をかけたもので代用することも可能です。
お寺で行う場合には位牌、遺骨、遺影写真を持参します。
初七日法要の式の流れについては、導師の読経から始まり、遺族親族による焼香、喪主による挨拶が行われ30分程度で閉式し、その後精進落としをして解散ということが多いです。
初七日法要は参列者が揃い次第すぐ始まることが多いため、お寺へのお布施は閉式後にお渡ししても失礼にはあたりません。
初七日法要での香典返し費用相場
香典返しとは何か?
お香典とは、故人の冥福を祈り参列者が霊前に備える金品のことです。それに対するお礼としてお返しをするのが香典返しといいます。
本来はお世話になった方々に無事に忌明けを済ませたことを伝え、そのお礼とともに香典返しとしての品を手渡ししていましたが、近年では御挨拶状を添えて郵送で送ることも一般的になっています。
香典返しは地域によって様々な考え方があります。法要の後にお返しを手渡し、その後の香典返しは必要としない地域もあります。また、最近では初七日法要を葬儀と同日におこなうことが多くなってきているため、当日返しをすることも増えています。
香典返しの費用相場とおすすめの品物
香典返しは頂いた香典の3分の1~2分の1程度が相場と言われています。3,000円~5,000円程度の品物を用意することが多いようです。品物としては、お菓子やお茶などの食品や消耗品など形の残らないいわゆる「消えもの」を選ぶのが一般的で、特に軽くて日持ちのする焼き菓子、お茶、せんべいなどは有志一同でいただいた場合にも分けて配りやすく、来客用のお茶菓子として使えることから、職場にも受け入れられやすいためおすすめです。
香典返しをするタイミング
香典返しは本来、忌明けの四十九日に、直接訪問して手渡しするものです。しかし現代では親族が遠方に住んでいることも多く、手渡しで配り歩く時間を取れないため、宅配便にてお礼状とともに届けるのが主流になってきました。
香典返しのタイミングについては、大きく分けて「忌明け返し」と「当日返し」の2種類があります。
まず、忌明け返しについては四十九日法要を終えてから1~2週間以内に届くようお送りする形です。頂いてから発送するまで時間があるので、頂いた金額や、頂いた人に合わせた品物を選ぶことができます。品物には無事に法要や納骨を終えた報告と、葬儀に際して賜った厚誼に対するお礼を兼ねたご挨拶状を付けて送るのが一般的です。
次に当日返しですが、こちらは予め品物を喪主側が選んで準備しておき、金額に関わらず当日お渡しし持ち帰って頂く形です。後々発送の手配をする件数が減り負担が軽減されるメリットがありますが、人に合わせた商品選びができないことと、高額の香典を頂いた場合結局忌明け返しをする必要が出てくるため、大きな負担軽減にならないケースもあります。
最近は初七日法要も葬儀当日に繰り上げられることが多くなっているため、葬儀終了後に手渡しで香典返しを渡す当日返しが増えています。
初七日法要のお供え物は何を選ぶのが良い?
初七日法要も葬儀と別日程で行う場合にはお供え物を用意する必要があります。お供えするものについては、故人が好きだったもの、りんごやミカンなどのフルーツ、和菓子などが一般的です。
葬儀と別で、本来の初七日にあたる日に初七日法要を行う場合には、通夜の日から7日目までに頂いたものをお供えします。
お供え物を持参する場合には、高価すぎないものを選びましょう。2,000円~5,000円程度の品物をご用意すれば十分です。地域によっては法要後にお供え物は全て全員で分けて持ち帰る場合もあるので、和菓子であれば個包装のものが喜ばれることもあります。 一目均衡表は世界が認めた日本発の分析手法
なお、葬儀当日に繰り上げて初七日法要を行う場合には、あえて初七日用の供物をご用意する必要はありません。
一番の贈り物 一目均衡表 ビジネス/経済
葬儀と同日に初七日法要を行う場合には、葬儀のお布施に初七日のお布施が含まれていると考えられますので、特に初七日用のお布施を用意する必要はありません。
もし葬儀と別日程で初七日法要を行う場合、地域やお寺によって金額は様々ですが、30,000円~50,000円が相場と言われます。
初七日法要を自宅で行う場合には、寺院への交通費として「お車代」、食事の席につかない場合には「お膳料」をお渡しします。お寺で行う場合にはお車代については不要ですが、食事の席に着くかどうかは住職に直接訪ねて確認しておいたほうがいいでしょう。
お車代は5,000円~10,000円、お膳料は3,000円~5,000円が平均的な相場と言われています。
葬儀と異なり、水引のついていない白い無地の封筒に入れ、表書きは「お布施」「御布施」が薄墨ではなく黒墨で書きます。
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